口座新設 3 ー超ローカル銀行編
先日、駐在員の奥さま(っていっても、余裕で私よりずっと年下)とランチをご一緒させていただいた時、
- 支付宝(alipay)が日本で使えない*1
- 银联卡(Union Pay)一枚につき、使える日本円(現金引き出し+カード払いの合計)日額が3万円
と聞き、マジかよ?!Σ(゚Д゚)
と思っていたのだが、私にはあのダサいけど手数料無料の「華夏銀行カードがある」とタカを括っていた。
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ここで説明しておくと、中国元を中国国内で外貨に交換する場合、何やかやと証明書が必要になり大変面倒な手続きをしなければならない。
ところが中国の銀行に口座を持っている場合、その銀行カードを日本に持って行き、日本の銀行・コンビニATMでそのまま日本円を引き出すことが可能である。
しかしその際、「日本の銀行・コンビニATM手数料+中国の銀行手数料」と、日本と中国で二重の手数料を支払わなければならない。
日本の銀行・コンビニATMが凡そ100~200円前後であるのに対し、中国の銀行手数料は無料~100元(約1,700円)と、大きな差がある。
そこで、(当時)手数料が無料であった華夏銀行に口座を開設したのであるが、当初1日1回無料であった手数料が1ヶ月1回無料と改悪され、今度は手数料無料自体が撤廃され、1回につき12元(約207円)とさらに改定された。
これでは、華夏銀行口座を持つ意味はほとんどなくなる。カードもクソダサいし。
元々乏しい資金、1元でも無駄にしてなるものかと調べてみた結果、便利なサイトを見つけた。
見たところ、多くの超ローカル銀行が海外に於ける現金引き出し手数料を無料に設定していることが分かった。
そこで、私の住む寮の近くでも口座開設ができて、手数料無料の銀行を調べたところ、候補として
- 南京銀行(手数料無料)
- 光大銀行(毎月3回まで無料、以降は15元*2/1回)
の2行が上がった。
どちらも寮からそう遠くない場所にあるのだが、どうせなら完全無料のところが良いと思い、南京銀行へ行くことにした。
が、
南京銀行に行ってびっくり!!
なんと、手数料無料はもう終了しているというではないか!!Σ(・ω・ノ)ノ!
え~?!快易理財ネットにも載ってない情報だよ?!
案内のお姉さん曰く、「前はそうだったけど、もう変わった」だそうな。
いつ変わったか聞いても、「私もよくわかんない」って、アータ…。(。-∀-)
しかし、変わったものは仕方が無い。ここで口座を開くなんて無駄だ。
そう思い、念のため近くにあった別の銀行に飛び込み、手数料について聞く。
すると、「ウチは手数料取るけど、〇〇銀行(※超ローカル銀行)なら無料だよ」と行員のご婦人が教えてくれた。
…あなたが神か!!( ;∀;)
その場でスマホで調べると、数百メートル先にその銀行があることが分かり、てくてく歩く。
そして、ようやくその銀行で口座を開設することができたのだが、とにかく時間がかかった。
多分、超ローカル銀行なので今まで外国人の口座開設者などいなかったのだろう。
しかも、執拗にパスポートを調べる。
挙句の果てには、パスポートのすべてのページのコピーとデジタルスキャンをされた。
(私の出入国の記録取って何の意味があるのだろう…。)
「他の銀行じゃそんなことしないよ?」と何度も聞いたけど、「規則だから」の一点張り。
…絶対に違うと思うけど。
しかも、パスポートの最後に緊急連絡先を手書きで書く欄があるよね?
そこまでコピーして、しかも漢字で書いていた住所と親族の名前、電話番号までバッチリ情報入力された。
何の意味が…???
腹は立ったけど、
- 海外での現金引き出し手数料無料(但し、年額上限10万ドル*3まで)
- ネットバンキング・モバイルバンキング手数料無料
- 他行への振込手数料無料
だったので、もう良しとしよう。
口座開設に1時間半以上もかかって本当に疲れ切ったけど、何とか自力で銀行口座開設3行目、終了!
これからは、
- 中国銀行:メインバンク、兼銀聯カード合算対策用
- 招商銀行:サブ、予備費管理、兼銀聯カード合算対策用
- 華夏銀行:帰国時カード払い用、兼銀聯カード合算対策用
- 〇〇銀行:帰国時日本円引き出し用、兼銀聯カード合算対策用
として使って行く予定。
尚、これから人民元の海外への持ち出し規制が一層厳しくなると言われています。
現在中国に滞在されている方は、複数枚銀聯カードを持っていた方が良いのかもしれないと思っています。
§§§おさらい§§§
↓クソダサい華夏銀行カード(空飛ぶ天女)。谷間だけやたらとセクスィ~。
Hey...
「I」が何気にストローのデザインなのもいい感じ。
平壌
記憶がフレッシュなうちに、覚書。
ちょっと前の話になるが、北朝鮮は平壌にある某大学副校長でいらっしゃるという某教授が私のいる大学に講演にお見えになるとのことで、全く専門外だけど聴講に行ってきた。
日本ではほとんど会えない北朝鮮人だけれど、実はこの国ではそこまで珍しくもない。
留学生として普通にいる*1ので、同じ教室で机を並べて一緒に講義も受けるし、一緒にディスカッションなどもする。
私は興味津々でお国事情を色々と聞きまくっていたけど、普通に返答してくれる。
私が日本人だからといって嫌な顔をされたこともないし、私が交流したことのある北朝鮮人留学生は、紳士で感じの良い男性ばかりだ。
(ちなみに、留学生は身なりも良く、そして既婚子持ち男性が圧倒的に多く、独身男性や女子留学生は私個人は見たことが無い。)
また、国営の朝鮮料理レストランも街中で普通に営業している。
私は行ったことが無いのだが、外から覗いてみる限り、国営レストランの従業員は今度は反対に若い女性しかいない。既婚か未婚かまではわからないが。
という訳で、北朝鮮の大学教授ってどんな感じなんだろうと、ただそれだけを知りたくて、講座に潜入してきた。
混雑して前の席しか空いていないと気まずいので、開始時間十数分前に会場に入るが…、ビックリするほど誰もいない。
まだ時間もあるし、あとから人が来るのかなと思っていたが結局来ず、会場はがらんとしたまま講座が始まった。
すみの方で自習している3人ほどの学生を除くと、聴講しに来たのは私を含め5人程度。
あとは、関係学部の先生方が4~5名ほど列席していらしたので、聴講者は全部で10名程度。
ほとんどが関係者で、聴講者は実質私ひとりといっても過言ではない状況だった。
主催の先生の冒頭挨拶で、
「某教授とはもう15年来の付き合いで…」
「某教授は元々韓国の方で…」
「某教授は中国本土、香港、台湾、アメリカやイギリスなどで研究をされ…」
と、引っかかるワードがてんこ盛りだったので、その場で某教授のお名前をググって*2みると、平壌にあるこの某大学は、韓国・朝鮮の合弁私立大学であることが分かった。
なるほど、ということは、この某教授は韓国の方なんだな…。
それなら諸外国での研究歴も納得できるし、外見もすごく韓国っぽいなぁと感じたのもわかる。
そしてこの某教授は、私のいる大学のみならず、中国全土の様々な大学で講演活動をしていらっしゃることもわかった。
な~んだ、北朝鮮人大学教授じゃなかったのか…。(^▽^;)
自分の早とちりとはいえ、少々ガッカリしてしまった。
講座の内容も、専門外ということに加えて韓国のことしかお話しにならなかったので、質問タイムの前に退席して来てしまった。
あ、そうそう。
この某教授はスマホをお持ちになっていた。
北朝鮮でもお使いのものかはわからないけど、一般的に中国と韓国では同じ通信方式なので、母国と同じスマホを使っている韓国人留学生が多い。
もしかしてこの某教授も、平壌でも同じスマホをお使いなのかしら。
それにしても、韓国人でありながら平壌の大学で教鞭を執り、平壌で暮らしてるってどんな感じなんだろう…?
(余談だけれど、奥様は台湾でお暮らしとおっしゃっていた。確かに、こう言っては何だけど、平壌はわざわざ住みたい場所ではないよね…。)
学生はどんな感じで、昨今の南北朝鮮問題にはどのようなお考えをお持ちなのだろう…?
質問タイムまで残って聞いてみればよかったかしらね…?
という訳で、Meet北朝鮮人大学教授は早とちりに終わってしまった、ある日のレポート。
ネット規制について・3
ここでも何度か話題にしている、こちらのネット規制。
これにまた動きがあり、私の場合、19日(木)午後から中華・海外製VPNアプリがどれも等しく使えなくなった。
アプリ自体、立ち上がりもしない。
現在こちらでは5年に一度開催される、重要な「とう」大会の真っ只中で、恐らくそれ関連の規制強化でVPNが遮断されているのだと思う。
他にも様々なことに影響が出ており、実際、宅配便などの物流も検査強化で「とう」大会期間中は遅配が普通になっている。
また、国立の施設も出入場のチェックが厳しくなっており、私のいる大学もデリバリの配達のお兄さんなどが校門で停められ、身分証の提示などを求められている。これは、「とう」大会期間前には見られなかったことである。
尚、この大会は人民にとって生活を直接左右する本当に重要な会議であり、期間中、公共機関のテレビモニタはどれも「とう」大会の模様が流されている。(ので、ついつい私も熱心に見入ってしまう…。(;´Д`))
これが一時的な規制なのか、「とう」大会が終了する24日以降にまた使えるようになるのか、皆目見当がつかない。
どちらにせよ、来年からVPNが使えなくなるという話があるので、それがちょっと早まった感じなんだろうか、などと考えている。
でも、こういう時期に限って、FB経由で海外の友人がメッセージをくれたりするんだよね…。
見られないので放置しているけど。
尚、このブログの公開メールアドレスも、実は大分以前から特定のアドレスの方にはVPNを通さないとメールの送受信ができなくなっていました。
現在VPN自体が遮断されておりますので、お返事差し上げたくてもできない状況にあります。
失礼いたしておりますが、どうぞご理解ください。
やっぱりね…。
最近気になったニュース。
このニュースに関連したことを、私も約2年半前に書いた。
日本の社会構造って、やっぱり歪な気がするんだよね。
日本の男性(以下、単に男性とする)は、生まれた時から「母親」という役割の女性に依存して生活し、それは結婚するまで続く。
男性は結婚後、今度は「妻」そして「実母」「娘」という役割の女性にやはり依存して生活する。
つまり、自分のことを
- 女性に世話/面倒を見てもらう存在
と認識して生きている。
そして男性は、女性のことを
- 男性の世話/面倒を見る存在
として認識しており、その逆はあり得ない。
その証左に、日本に帰国していつも違和感を覚えるのだが、家事の際に利用する生活家電やキッチン用品、そして食器・洗濯洗剤などのTVCMは、堂々と
「女性の目線で」
とか、
「女性の要望に応えた」
などと銘打っているし、TVCMの出演者も女性で、使用者を暗に女性に限定している。
これって、正直言ってかなり変だよ。
だって、生活家電やキッチン用品、洗剤なんて、生理用品と違って使用者が女性に限定されていないもの。
ちなみに中国の場合、少なくとも15年ほど前には既に、食器用洗剤のTVCMはエプロンを着けた男性が出演していた。
現在でも、商品の利用者を暗に女性に限定した作りのTVCMは、あまり印象にない。
話は戻って、上記記事の内容を見ていても、男性が「女性に世話される存在」と自らを認識していることはほぼ間違いないと思う。
だから、体調が悪化して自分の世話をしてくれない病身の妻に苛立ち、自分の世話をしてくれる他の女性の元へ不倫に走るのだ。
よく話題になるけれど、育児や家事・介護について、既婚男性が妻に
- 「手伝うよ」
と言うことの違和感を、恐らくほとんどの(既婚・未婚を含めた)男性は認識していないだろう。
育児も家事・介護も、女性にしかできないことではない。
しかし日本の場合、これらは「女性の仕事」として認識されているので、結婚後、当事者になった後も、男性は育児や家事は「妻である女性の仕事であって、自分の仕事ではない」と認識している。
だから、当事者なのに第三者のように妻に「手伝うよ」、と何の疑問も持たずに言ってしまうのだ。
何度もこのブログで書いてきたけれど、日本の男性もその意識も変わっていない、何十年も。
日本社会は雇用や経済面で確かに変わった。
終身雇用制もなくなり男性の生涯賃金も大きく下がって、共稼ぎが一般的になった。
でも、女性にだけ負担を負わせ続け、それは是正されていない。
私は近い将来、日本に帰ることにしているが、日本社会が正直怖い。
たとえ年長者でも、「男性」というだけで女性が年下に気を遣わなければならない社会が怖い。
地域や職場の酒席で、ホステスでもない素人の一般女性にお酌させて当然な社会が怖い。
そして、いつもは「外国人が見る日本」に異常なほど関心を示し、
外国人に日本を批判されると平身低頭反省して受け入れるのに、
いざ同じ日本人から批判されると
「調子に乗るな」
「日本と海外は違う」
「そんなに外国がいいなら日本に戻ってくるな」
などと悪し様に罵り、受け入れない日本社会が一番怖い。
記念日?
2013年の今日、ブログを始めました。
気持ちの行き場がない、孤独な生活の中で何となく始めましたが、気付けば思いやりあふれるメール、スターやコメントをくださる方もいらしたりして、
ブログを通じてですがつながるご縁もあるんだなぁ、などととてもありがたく、そして感慨深く思っています。
これからも特に内容は変わることなく、愚痴と心の澱を垂れ流すブログであり続けると思うのですが、
緩く、そしてやっぱり地味に続けていけたらいいなぁと思っております。
もし宜しかったら、たま~に覘いていただいた時に、何か記事を更新できていたらと思います。
そして、似たような境遇や趣味・趣向の方、似たような「あるある」をお持ちの方々と、何らかの形でつながれると嬉しく思います。
今日、このブログに目を留めてくださった方もありがとうございます。
たまたまお立ち寄りいただいた方も、良く覘いてやっているよ、という方も、どうぞ素晴らしい毎日をお過ごしになりますように!