やっぱりね…。
最近気になったニュース。
このニュースに関連したことを、私も約2年半前に書いた。
日本の社会構造って、やっぱり歪な気がするんだよね。
日本の男性(以下、単に男性とする)は、生まれた時から「母親」という役割の女性に依存して生活し、それは結婚するまで続く。
男性は結婚後、今度は「妻」そして「実母」「娘」という役割の女性にやはり依存して生活する。
つまり、自分のことを
- 女性に世話/面倒を見てもらう存在
と認識して生きている。
そして男性は、女性のことを
- 男性の世話/面倒を見る存在
として認識しており、その逆はあり得ない。
その証左に、日本に帰国していつも違和感を覚えるのだが、家事の際に利用する生活家電やキッチン用品、そして食器・洗濯洗剤などのTVCMは、堂々と
「女性の目線で」
とか、
「女性の要望に応えた」
などと銘打っているし、TVCMの出演者も女性で、使用者を暗に女性に限定している。
これって、正直言ってかなり変だよ。
だって、生活家電やキッチン用品、洗剤なんて、生理用品と違って使用者が女性に限定されていないもの。
ちなみに中国の場合、少なくとも15年ほど前には既に、食器用洗剤のTVCMはエプロンを着けた男性が出演していた。
現在でも、商品の利用者を暗に女性に限定した作りのTVCMは、あまり印象にない。
話は戻って、上記記事の内容を見ていても、男性が「女性に世話される存在」と自らを認識していることはほぼ間違いないと思う。
だから、体調が悪化して自分の世話をしてくれない病身の妻に苛立ち、自分の世話をしてくれる他の女性の元へ不倫に走るのだ。
よく話題になるけれど、育児や家事・介護について、既婚男性が妻に
- 「手伝うよ」
と言うことの違和感を、恐らくほとんどの(既婚・未婚を含めた)男性は認識していないだろう。
育児も家事・介護も、女性にしかできないことではない。
しかし日本の場合、これらは「女性の仕事」として認識されているので、結婚後、当事者になった後も、男性は育児や家事は「妻である女性の仕事であって、自分の仕事ではない」と認識している。
だから、当事者なのに第三者のように妻に「手伝うよ」、と何の疑問も持たずに言ってしまうのだ。
何度もこのブログで書いてきたけれど、日本の男性もその意識も変わっていない、何十年も。
日本社会は雇用や経済面で確かに変わった。
終身雇用制もなくなり男性の生涯賃金も大きく下がって、共稼ぎが一般的になった。
でも、女性にだけ負担を負わせ続け、それは是正されていない。
私は近い将来、日本に帰ることにしているが、日本社会が正直怖い。
たとえ年長者でも、「男性」というだけで女性が年下に気を遣わなければならない社会が怖い。
地域や職場の酒席で、ホステスでもない素人の一般女性にお酌させて当然な社会が怖い。
そして、いつもは「外国人が見る日本」に異常なほど関心を示し、
外国人に日本を批判されると平身低頭反省して受け入れるのに、
いざ同じ日本人から批判されると
「調子に乗るな」
「日本と海外は違う」
「そんなに外国がいいなら日本に戻ってくるな」
などと悪し様に罵り、受け入れない日本社会が一番怖い。