違うんじゃないかな…。
日本のサイトにアクセスしようとして、やけに重いな…と感じると、日本で大きなニュースが生じていることが多い。
今回は、「某国民的アイドルグループメンバー、強制わいせつで書類送検」だったのだけど、実にくだらないニュースだと思う。
日本って、アイドルの強制わいせつ事件よりもっと重大なニュースがあると思うんだけど。
まあ、今回はこのニュースを見ていて思ったことを気の向くままに綴ってみたいと思う。
今回の事件で問題になったのは、
- 加害者が国民的アイドルグループの一員であったこと
- 被害者が未成年であったこと
- 未成年の被害者に飲酒をすすめたこと
- 酩酊状態の加害者が未成年に無理やりキスなどを迫ったこと
かなと思うけど、びっくりしたのは、やっぱり被害女性を責める声の大きさだ。
日本では、女性だったらなぜ、被害者なのに更に第三者からも責められねばならないのだろう。
「夜8時に加害者アイドルから呼び出され、自宅まで行く未成年被害者が悪い」
という声をよく見かけたのだが、本当にそうなのだろうか。
報道が正しければ、被害者は未成年とはいえ、加害者アイドルとTV番組で共演している、いわば会社員のような存在だ。
会社員(被害者)が、酩酊状態の上司(加害者)から呼び出しを受けた場合、キッパリと拒絶できる人が、日本にどれほどいるのだろうか。
大半の人は、「嫌だな、行きたくない」と思いつつも、上司(加害者)から強い口調で「来い」と言われると、断れずに渋々向かってしまうのではないか。
今回の件も、恐らく上記のような状況だったのではないかと推察する。
しかも被害者は最低限の自衛として、友人を伴って呼び出し先である加害者宅へ向かっている。
加えて、被害者は十代、加害者は46歳(もうすぐ五十路)と、親子ほどの年齢差だ。
ひょっとすると、加害者は被害者の父親より年上だった可能性も大いにある。
親子か、それ以上に年上の男性に、自分が性的対象として見られているという意識も薄かったのではないだろうか。
かくいう私も、親ほどの年齢差のある“おじいさん”に、似たような目に遭ったことがあり、大いに驚いたことがある。
その男性の娘さんは、私よりずっと年上。
その上、その男性のお孫さんは高校生と、どう考えても私とは年齢的にも不釣り合いだったのだが、なぜかその男性は、「自分は娘より若い女性の恋愛対象となり得る」と考えていたようで、開いた口が塞がらなかった。
そんな訳ないじゃん、親より年上なんて、どう考えても化石だよ?!
化石と恋愛したいと思う人類って、どこにいるのよ!!
以上のような実体験から考察してみるに、加害者アイドルはもしかしたら、「自分は十代女性の恋愛対象となり得る」と思っていた節も否めない。
加えて、「自分は国民的アイドルグループの一員。自分が迫れば、十代女性も嬉しいだろう」とでも思ったのではないか。
これが、日本の悲しい“高齢化社会”の悪い一面である。
普通に考えて、46歳はれっきとした中年だ。
いくらアイドルでちやほやされているとはいえ、十代の女性ばかりでなく、BBAな私から見ても立派なオッサンだもん。
繰り返す。
日本の高齢化社会のしわ寄せはアイドル業界にまで及んでいるが、46歳アイドルなんて、れっきとしたオッサンだから。
世間一般に、46歳男性は十分すぎるほど中年で、日本の男性の平均寿命80.98歳(2016年調べ)から見ると、人生の折り返しをとうに過ぎ、棺桶のほうに近づいている年齢だ。
対する十代女性は、日本の女性の平均寿命87.14歳(同)から見ても、生まれてまだ日が浅い、ほんの子供に過ぎない。
大人は子供を保護し、指導する役割を持っている。
どちらにより多くの過失があるのか、一目瞭然だと思う。
それに、この問題はパワハラ・セクハラ問題まで包括している。
単純に済ませてよい問題ではないと思う。
加害者本人とTV業界は、どうやら“酒による過失”と、問題をすり替えて同情論で世間的な減刑を狙っているようだけれど、騙されてはいけないと思う。
ニュースを見る際にも、騙されちゃダメですぜ、皆さま方!!