“ブラック”の定義
久々にここにまた来ようと思ってから早数か月。
えっ?!そんなに経ってた??( ゚Д゚)
私は以前、外国人経営のブラック中小企業にいました。
そこでは、残業代はゼロ円、有休も自由には使わせてもらえませんでした。
そして、良心に反する業務を日常的にする必要がありました。
社長たちは勝手に社内規定の解釈を変えて、個人的理由(気に入らないから、などの理由)で支払うべきものを支払わない、などということもしていました。
お金ももらえないのに、長時間働く意味が私にはどうしてもわかりませんでした。
私はお金のために働いているのであって、お金がもらえないのなら、働く意味はありませんでしたから。
そこで、転職して今の職場に移りました。
理想の職場はそう簡単には見つからない、それはわかっています。
しかし、今の職場も、私の目から見ると不思議なことがたくさんあります。
- 女性職員はいる、しかし女性役職者はいない
- 社内の掃除をするのは女性のみ
- 女性の仕事は男性の補助
- 女性に決定権がない
などという点です。
もっとあるのですが、特に不思議なものを挙げました。
永年勤務している女性職員はたくさんいます。
皆さん15年、20年とかなりの長期間在籍されています。
しかし、役職についている方はひとりもいません。
一方男性職員は、入社当時から役職がついていたりします。(中途採用者の場合)
同じ事務仕事をしている職員も、男性なら既婚未婚学歴問わず役職がついています。
しかし、女性は何年勤務しようと、一平者社員で終わります。
また、社内のあらゆる決定権は、女性にはひとつも与えられていません。
決定権を有するのは、男性のみです。
これって、日本企業では普通のことなんでしょうか。
だとすると、ヤバすぎないですか???
未婚男性だと、「結婚の際に役職があったほうが良いから」と役職がつき、既婚男性だと「家庭があるから」と役職がつきます。
一方未婚女性は「未婚だから」(未婚女性に役職がつくと結婚に不利)と役職はつかず、既婚女性は「家庭があるから」(仕事よりも家庭が大事)と役職がつかない。
見事なダブルスタンダードです。
嫌味でもなんでもなく、本当に意味が分からないんですよね。
女性に役職がつくと何か困ることってあるんでしょうか。*1
ところで、「ブラック企業」の定義とは、Wikipediaでは以下のようになっています。
上記を読む限り、今の職場は白ではないけど、黒でもない。
しかし、注目したいのは上記記事中の「外部からの見分け方」という項目です。
ここにあるように、日本経済新聞(2012年11月7日掲載)によると、全産業の平均離職率は28.8%。
そして同新聞によると私の現在の職場は、離職率が高い産業ではなく、むしろ低いほうに分類されます。
なのに、体感として離職率は高いのです。
特に、若い方が辞める。
これって、もう答えが出ていると思いませんか?(-_-;)
昔は、いくらブラックでも、3年は勤務するよう言われていました。
今は時代が変わって、職場が合わなかったら直ぐ辞めろ、早ければ早いほど良い。
と高校や大学の就職指導の際に言われるそうです。
ブラック企業で身につくスキルはタガが知れているし、役に立たないことも多い。
しかし、ブラック企業で心身にダメージを負った場合、リカバリーするのに年単位の時間を要するから、というのがその理由のようです。
確かに、大変理に適っていると思います。
ちなみに私の今の職場、早い人だと、正社員として採用されて数日で退職しました。
私はその人のことを悪く言う気はありません。
むしろ、危機管理能力の高い、優秀な人だと評価しています。
優秀な人だからこそ、私の今の職場での勤務が続かなかったのだと思います。
ちなみに今の職場、毎月のように退職者のお知らせが社内メールで回ってきます。
今月の年度末は特に多かったです。
私も、いつまで耐えられるのだろうか。
日々そう思いつつ、過ごしています。
そして頑張らなくてもよい、と自分に言い聞かせてもいます。
*1:こういうことを書くと、「女性自身が役職に就くのを望んでいない」と言い出す方もいますが、それも私には疑問です。
性別問わず、家庭の事情で仕事を休める環境整備をする、賃金に性差を設けないなど環境を整えれば、役職についても良いと思う女性も今より増えるんじゃないかなぁと思うんですよね。
現状では無理ですよね。家庭内のことの多くは女性が担っていますし、産休・育休取得によるキャリアの分断もあります。男性が家庭の事情で休暇を取得することにも、否定的な考えもあります。
男女ともに辛い状況にあると思います。