みみずくDiary in China (だった)

中国留学からニッポンに帰国したみみずくによる普段着の徒然日記

学びをくれる人

どのような人であっても、私に学びをくれる人だと思っている。

例えば、

  • (実際は全くそうではないのに)自分のことを美しいと思っている人
  • (もうアラサーなのに)いつまでも自分だけは若いと思っている人
  • 無知と無垢をはき違えている人

etc...etc...

 

「はあ?!どこが???」('Д')

と突っ込みたいのはやまやまなのだけれど、「人の振り見て我が振り直せ」、人から見ると私も同じような部分がきっとあるのだ、と学ばせてもらっている。

でも、自己評価がエベレスト並みに高くて悩みがなくていいよなぁ、こんな人、とも思う。

(まあ、アラサーでこれってちょっと…とは思うけれど。)

 

 

 

 

はっきり言わせてもらえば、

「なぁんにも知らなぁい」

「なぁんにも分かんなぁい」

って言っている二十歳(特にアラサー)以上の人はやっぱりキツイ。(;´Д`)

今まで30年前後も生きてきて、何学んできたんだよ?!と思ってしまう。

これが通用する日本もある意味すごいよなぁ、とも思う。

 

そして再確認したのが、こういう人はもちろんのこと、こういう類の人に好感を持つ人も、性別問わず私はちょっとお近づきになりたくないなぁ、ということ。

 

しかし、こういう人々とこういう人に好感を寄せる人々を考察した結果、日本社会って、成熟を許さない社会なんだと些かの確信を持ってしまっている。

 

エンタメ界を見れば例えばアイドルならば、いつまでも歌やダンスの完成度が低い方がもてはやされる。

いつまでも歌と踊りが未完成であればあるほど、「だから自分が応援しなければ!」というファンの欲求を刺激し続ける存在でいられるからだ。

(嘘か真か、80年代の伝説のビッグアイドル松田聖子さんは、デビュー当時、レコーディングのたびに「もっと下手に歌ってくれ」と言われていた、と聞いたことがある。)

 

未成熟・未完成・無知・幼稚=「可愛い」至上主義の日本において、二十歳を過ぎていつまでも子どもっぽい振る舞いをするのは恥ずかしいこととは認識されない。

成熟を即ち「古い」「ダサい」「つまらない」と評価するから、社会全体が幼稚であることを要求している。

だから、知っていても知らない振り、分かっていても分からない振り、成熟していても幼稚な振りをすることを暗に強要される。

よって日本では、アラサーにもなって政治経済や国際情勢を何ひとつ理解していなくても、恥ずかしげもなく存在できる。

…という気がしてならない。

 

でも、無知な振り、幼稚な振りをし続けることを是としない人々にとっては、日本社会ってとても生き辛い社会だよなぁ、と思う。

周りを見てみても、そういう人々はほとんど海外に永住しているか、人生の伴侶に外国人を選択している。

恐らく、無知な振り・幼稚な振りをしなくても、知性があって成熟した人間性を評価し、好意を寄せてくれる人との生活を心地良いと感じているからだと思う。

 

私の周りの男性に限ってみてみれば、無知な女性を好むのはアジア男性に多い気がする。

アジア男性は、無知な女性を馬鹿にしたり、自分の知識( ≠ 知性)をひけらかすことで優位に立ちたい、と考えている人が多いように思う。

(実際に、自分の妻や恋人の無知さを「可愛い」と表現している男性ってアジア男性に多い。)

 

逆に、私の周りの欧米男性は、自分の妻や恋人がいかに賢いかを自慢している人が多い。

思うに、欧米では「パートナーの知性=自分自身の知的水準」と捉えている人が性別問わず多いからではないだろうか。

確かに、話題豊富で面白く賢い人と一緒にいられるパートナーは、自身も経験と知性に溢れ、教養の高い人なのだろう、と容易に想像がつく。

それに、賢い人をパートナーにできる交際術・社交術やマナー・素養などを備えた人なのだろう、とも想像できる。

(だから、自らのパートナーの知性が自慢になるのだろうと思う。)

 

 

やっぱり、「なぁんにも知らなぁい」、「なぁんにも分からなぁい」っていう人を可愛いとか好ましいと思う人って、

その人自身も「なぁんにも知らなぁい」し、「なぁんにも分からなぁい」、

つまりは幼稚で無知でつまんない人ってことなんだよね。

 

 

こういうことを日本で言うと、なぁんにも知らなぁ」くて「なぁんにも分からなぁい」人たちから、

「ひどぉ~い!若さに嫉妬してるだけなんでしょぉ~!」と言われると思うのだが、

何でも10年経てばベテランと言われる世の中で、25年以上も生きて来たベテラン中のベテランの人間のくせに、

なぁんにも知らなぁ」くて「なぁんにも分からなぁい」人のどこをどう羨めばいいのか、

私には到底分からなぁい、と言わせていただきたい。(´◉◞౪◟◉)

 

でも、そういう人から、今回は以上つらつら綴ってみた学びをもらったよ、ってお話。

やっぱり、どんな人でも私に学びをくれる存在で、ありがたい。

感謝しなければならないと思う。