一時帰国雑記 2 ―「銀聯カード」(Union Pay)使用体験記
以前のエントリーで、中国国内での人民元の外貨交換に制限が設けられたことを紹介した。
しかし、コメントでも教えていただいたのだが、「銀聯カード」を使って、日本のコンビニATM等で人民元→日本円へ交換しての引き出しが可能なのだそうだ。
私の場合日本円に乏しいが、中国元も大同小異の状況で、交換できるほどの持ち合わせはない。
とはいえ、話のネタと在中日本人の留学生仲間やお友達に報告できるよう、一時帰国時に「銀聯カード」を使ったショッピングを試してみた。
ところで、中国人と在中日本人なら誰もが知っている「銀聯カード」、恐らく多くの方はご存知ないと思うので、大雑把に乱暴に説明すると、
- 銀行キャッシュカード
のことである。
細かくは色々と違いがあると思うが、銀行口座開設時に渡される、預金の預払ができるカード、と思っていただければよい。
クレジット機能はないが、その代わりデビットカード機能が付随しているので、この「銀聯カード」一枚あれば、あらゆる場所で現金なしに決済ができる。
クレカではないので、口座直結で決済され、使いすぎの心配もない。
日本と違って偽札も怖いし、外出時はなるべく身軽でいたいので、私は金銭的なものはバッグに百元札1~2枚(約1,800~3,600円程度)と「銀聯カード」だけ入れて出掛けることもしばしばだ。*1
公共機関に乗る時も「交通ICカード」で乗れるし、市場などでの買い物以外では、私はデビットカード払いのキャッシュレスで支払っている。
それだけ、中国は日本と比べてキャッシュレス化が進んだ社会である。
で、話を戻して一時帰国時。
意識して見てみると、いや~、増えてる増えてる!
驚くほど増えてるよ、「銀聯カード」(Union Pay)決済可能なお店!!
ほとんどの小売店で「銀聯カード」(Union Pay)のロゴを見た気がする。
ある店舗で買い物の際、中国人店員さんだったので中国語で話しかけたところ、「今日のレートはそんなに悪くないですよ」とのことだった。
そこで、以前四苦八苦して開設した、招商銀行の「銀聯カード」で決算してみたが、中国国内と同じく、暗証番号を入れるだけで、あっさり決済できた。
招商銀行口座開設体験記は、以下の過去記事参照。
そういえばお買い物の際、カード決算手数料のことを店員さんに聞いたのだが、一般的にはどの銀行も取らない、とのことであった。
後でネットバンキングで確認してみたが、確かに手数料は取られていないようで、買い物金額の、その日の日本円のレート分だけが落ちていた。
しかし、本当に手数料が取られていないのかハッキリさせるため、招商銀行のオンラインチャットで質問したところ、以下の回答を得た。
银联卡在境外消费时交易的币种为交易发生地当地货币,清算货币为人民币。刷卡消费我行不收手续费。
通过银联系统在ATM机境外取款(在日本和美国,当地银行可能会额外收取费用),按照每笔交易金额收取5‰,最低10元人民币的手续费。
且在自动取款机(ATM机)上提取每日不超过等值10000元人民币的当地现钞。
刷卡消费我行不收手续费。:カード払いは、手数料はいただきません。
ということなので、店員さんの情報と同じく、少なくとも招商銀行の場合も、手数料はかからない。
驚くほど便利な「銀聯カード」。
お持ちの方は、ぜひ日本でも使ってみていただきたい。
*1:お金以外の身だしなみ系のものは、一通り持って行きますよ!(´艸`*)