みみずくDiary in China (だった)

中国留学からニッポンに帰国したみみずくによる普段着の徒然日記

2017紅白歌合戦まとめ

www.nhk.or.jp

 

あけましておめでとうございます

こちら中国では未だ年明けはしておりませんが、私は日本人。

年神様をおもてなしするため、年末には大掃除もするし、三が日は伝統に則ってなるべくゆっくり過ごし、三が日が明けてからお掃除などの家事を開始する、と極めて日本チックに暮らしております。

特に年末の大掃除は、他宗教の寮の仲間たちにも「日本の伝統」としてすっかり認知されており、「おっ!みみずくが恒例の日本の伝統的習慣の掃除してる!」と声を掛けてもらうまでになりました。

おまけに、今回はちょっとだけ贅沢に、近所にできていた抹茶スイーツ店に抹茶ぜんざいを大晦日に食べに行き、元旦にはお寿司をデリバリしてよりお正月らしく過ごし、ぼっちではありましたが大満足なお正月を過ごしております。

 

さて、私がこのブログで地味に恒例にしているもの、それはNHK紅白歌合戦のまとめなんだけど、今年もやります!

 

っていうか、これ、言っちゃっていいのかわかんないけど、こちらに数多ある動画サイトのいくつかで、NHK紅白歌合戦は(違法に)生配信されており、私も後半からだけど日本とリアルタイムで視聴できたのだ。

私が日本とリアルタイムで見たのは、Perfume(後半戦34曲目)から。

こちらでも、ネット配信は日本と同じく「弾幕」*1と呼ばれる、視聴者がリアルタイムで投稿する字幕付きで視聴する。

だから、中国人の視聴者がどんな感想を抱きながら日本のNHK紅白歌合戦を見ているのか、まさに生の声を聞きながらの視聴となり、私も大いに楽しむことができた。

 

以下では、2017NHK紅白歌合戦を、気になった部分だけ簡単にまとめる。

また、リアルタイムで見たPerfumeからは、印象に残っている中国人視聴者の「弾幕」の言葉も紹介する。

 

オープニング~前半戦~ハーフタイムショウ

今年の司会は、嵐の二宮くんと今年も架純ちゃん。架純ちゃんって去年も司会だったよね?NHKのお気に入りなのかな?

総合司会はウッチャンナンチャンの内村さんで、へ~、意外だなという印象。

今年のオープニング映像は好感度高かった。きっと撮影に時間がかかって、出演者と編集スタッフの方からすると面倒だったと思うけど、視聴者からすると楽しい演出。

数年前から、審査員席が客席最前列からステージ上へと移され、観客と審査員が向かい合うかたちとなった。

でもこれって、審査員の方にとってはしんどいよねぇ…。

テーブルで足元が隠れている訳でもないから、疲れて履き物をこっそり脱いだりとか、足首をぐるぐる回したりしてむくみを取るとか、そういうことが一切できない。

しかも、司会者が審査員席の前で司会進行するから、嫌でも足元が映ってしまい、全く気が抜けないんだもん。

これは可哀想だわ、と審査員の方に同情してしまう。

でも、審査員席に高橋一生さんと吉岡里帆さんが並んで座っているのを見て、「カルテット」だぁ!と思った視聴者は私だけではありますまい。( *´艸`)

それから、NHKアナウンサーの桑子さん、咬み過ぎじゃね??咬みっ咬みでオイオイ、本職さんでしょ~?!と思ってしまった。

 

前半戦で印象に残ったのは、正直特に無し!

でも強いて言えば、三浦大知さん(前半戦18曲目)はダンスしながらでもちゃんと正しく音が取れていて凄いなぁと思った。

ただ、好みのわかれるルックスをされているから、私個人が特に惹かれなかった、というだけ。(ファンの方、申し訳ありません。)

倉木麻衣さん(前半戦16曲目)は、相変わらず声量に不安があるけど、今年はちゃんとマイクの音量を上げてあったのでよかった。

っつうか、NHKで他局アニメの映像流して大丈夫なんだね。(^▽^;)

あと、郷ひろみさん(前半戦22曲目)と共演していた、大阪の高校生たちのダンスは「頑張ってるなぁ、凄いなぁ」と、親戚の子の成長を見守るような目線で見たわw

 

ハーフタイムショウの渡辺直美さんは頑張ってた!

私、常々思っているんだけど、女性の美しさはスタイルに非ず。

「痩せ信仰」の根強い日本だけど、私は直美さんの体形はポジティブでとても美しいと思うし、エネルギッシュなダンスは見る人を元気にするし、ゴージャスでセクシーだと思う。

ブルゾンちえみさんは、大舞台ではあがってしまうのかな。大事なところで咬んでしまって、惜しいなと思った。

 

後半戦~安室さん生歌唱!~エンディング

後半戦、私はNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」を見たことが無いので、特別企画で特別編を流されても、何が何だか、まったくついて行けず…。(。´・ω・)?

松田聖子さん(後半戦31曲目)、内村さんも言われていたけど、本当に変わんないな~。私が小さい頃からずっと同じルックスを維持されているように思う。

そして、大ファンの平井堅さん!(後半戦32曲目)

私、平井さんのCDやDVDはたくさん購入してるし、TVで歌われる際には可能な限り視聴しているけれど、正直、「ノンフィクション」はとても良い曲だとは思うけれど、そんなに好きな曲ではない。

何かの歌番組で、この「ノンフィクション」は、自死された親しい友人に向けた曲だとおっしゃっていた。

とても親しいと思っていたのに、平井さんにも、誰にも告げることなく自死されたご友人への行き場のない怒りや悔しさ、そしてもう一度会いたい慕情を歌詞にされているのだと思うし、弔いのために花束を持って毎回歌唱されるのだとも思う。

www.uta-net.com

 

でも、

描いた夢は叶わないことの方が多い

 とネガティブな言葉で始まるこの曲、歌手になるという夢を叶えて、ヒット曲もたくさんあって、日本中の大きなコンサート会場を満杯にする平井さんが歌われると「う~ん」と思ってしまう。

それにこう言っては何だが、平井さんは“とても親しい”と感じていらしても、ご友人にとってはきっとその様な存在ではなかったから、何も告げずに自死を選ばれた可能性もあるように思う。

そのご友人は、自死を選ばれることできっと、人からもしがらみからも、すべてのことからようやく自由になれて解放されたのだと思う。

でも、何度も畳み掛けるように「会いたい」と歌われると、ご友人は自死してもなお、繰り返し責められているような気がして、私は居た堪れなくなってしまう。

自死は決して褒められたことではないけれど、「ようやく自由になれたね、辛かったね」と私なら労わって欲しいと思うから、この曲はとてもいい歌だとは思うが、そんなに好きではない。

 

エレファントカシマシ(後半戦37曲目)、好きですわ。歌唱も力強くてメッセージ性も伝わってきて、良かったと思う。

松たか子さん(後半戦38曲目)も良かった。この方って、さすが梨園のお嬢様、って感じで、発声の基礎がとてもしっかりとしていらっしゃるから、高音も聞いていて不安がないから心地良い。

椎名林檎さん(後半戦33曲目)も出ていらしたし、まさに「カルテット」な出演者たちだぁ!と勝手に大興奮。( *´艸`)

Superfly(後半戦40曲目)、久々の歌唱だったんだね。越智さんは体調不良で休養していらしたとか。完全復活されて、以前と同じくパワフルかつ音も正しく安定している歌唱で、とても良かった。

しかし、私も感じたけど中国人視聴者の弾幕では、

  • 「なぜ下から煽ったアングルで撮る?」
  • 「さっきから鼻の穴と口の中しか見えてねぇ!」
  • 「奥歯まで見えてるよ…」
  • 「カメラマン下手くそ」
  • 「Mステスーパーライブのカメラマンの方がずっと上手」

などと、カメラアングルに対する批判ばかりであった。

確かに、私も全く同意見であった。

勿論、歌唱力についてはどの弾幕も「凄い」「安定している」と絶賛ばかりであった。

 

そして今年も、高橋真梨子さん!(後半戦42曲目)

やっぱり安定されているよなぁ。良い曲も多いし、ずっとずっと出ていただきたい。

 

ようやく、待ちに待った安室奈美恵さん!!(特別企画)

今年9月での引退を表明されて、ショックを受けたのは私だけではないと思う。

安室さんと同世代の私は、安室さんと共に青春時代を過ごしてきた、といっても過言ではない。

カラオケでは当時小室ファミリーだった安室さんの曲ばかり歌っていたし、20歳で結婚を表明された時には、本当に驚いた。

当時私は大学生になったばかりだったけれど、安室さんは十代の初めころから、大人に混じってずっとエンタメの世界で働いてこられて、若年での結婚も、一般的な意味合いとは違っていると感じた。

まだあどけなさの残る十代の頃の映像から振り返って、白いドレスに身を包んだ安室さんが画面に映し出された瞬間、涙が溢れて止まらなかった。

久々にTVでお話しをされる安室さんを拝見したけれど、きっと、とても真面目でいらっしゃるんだろうな、という人柄が伝わってくるようだった。

そして、楽曲「Hero」の歌唱では、安室さんの歌唱力に圧倒された。

こんなに高音も伸びがあって安定した歌唱をされるなんて…!引退されるのは、まさしく「勇退」なんだな、と感じた。

とにかく素晴らしかったので、まだご覧になっていない方は是非、ご覧いただきたいと思う。

しかし、中国人視聴者の感想としては、

  • 「最後の紅白なのになぜこのヘアスタイル…?」
  • 「もっと違う髪形が良かったんでは?」

等と、主にヘアメイクに関する指摘が多く見られた。

確かに私もそう思ったけど、安室さんはヘアメイクや衣装に関して、ほとんどご自分の意見を言わず、専門のスタッフに一任していると何かの記事で読んだことがある。

きっと最後の紅白の衣装やヘアメイクも、安室さんご自身のチョイスではなく、専門スタッフによるものなのだろうと思っている。

またその他に、引退を惜しむ声も続々投稿されていて、安室さんは真の意味でのアジアのスターなんだな、と感じた。

 

とまあ、私が気になったのは以上の通り。

勝敗については興味がないので、まあ、いいんじゃないの?というスタンス。

 

ただ惜しかったのは、事前情報で「安室さんの出演持ち時間が20分」というのがあったこと。

結局は誤報であったのだが、正直、1曲のみの歌唱ではなく、メドレーでダンサブルな楽曲も歌っていただきたかった。

やはり安室さんの持ち味は、圧巻のダンスをしながらの歌唱だと思うから、最後にその姿を瞼に焼き付けたかった。

そこはとても残念に思った。

 

あと、中国の視聴者の忌憚ない意見、これ結構的を射ているから、日本のテレビマンの方々も参考にした方がいいと思う。

それに、このNHK紅白歌合戦の(違法)生配信、ある動画視聴サイト(1サイトのみ)だけで300万人を超える視聴者がいたそうだ。ということは、その他にもある動画サイトと合わせると、300万人×αの莫大な人々が、中国国内でNHK紅白歌合戦を視聴した計算になる。

これだけ需要があるのだから、NHKは今年以降は中国国内の各動画配信サイトとちゃんと契約結んで、ビジネスとして中国向けに配信した方がいいと思う。

日本国内ではお金払って見ているのに、海外ではタダで見放題って、やっぱりそれはおかしいんじゃないかと。

まあ、その違法生配信見たお前が言うなよ、って話なんですが。<(_ _)>

 

という訳で、2017年の紅白歌合戦のまとめは以上。

 

本年も、当ブログをどうぞ宜しくお願い致します。

*1:これ、日本からの逆輸入語でこちらも使われているのだが、日本でも「弾幕」という名称でいいのだろうか。もし違っていたら何と言うか教えてください。新しく出てきた最近の日本語は、良くわからないのです。(^▽^;)