世界女性デー
3月8日は、世界女性デー。
なぜか日本では全く話題にならないけれど、こちら中国では労働女性はこの日半休を取る権利があるそうで、それは女性の正当な権利として保障されている。
(↑と、中国版LINEのWeChat(微信)のタイムラインの投稿で知った。)
という訳で、ちょっと前の関連エントリーを再ポスト。
どこにお住まいの方も、世界女性デー、エンジョイしましょう。
何だかなぁ、と思った話。
大抵は留学生活に関係のない話を徒然に綴っているこのブログ。
今日は、いつにも増して留学にひとかけらも関係のない話を綴ってみる。
ただの、疑問というか憂さ晴らし、鬱憤晴らし。
よって、以下全文閲覧注意。
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再びの奇跡
遡ること昨年9月。
PCを2度も置き忘れたのに戻って来たのは、私の中で記憶に新しいところである。
詳細は、過去記事参照。
こんなことをやらかして、さぞかし懲りたのだろうと思いきや、またしてもやってしまったのだ…。
今度は、部屋の鍵…。
珍しく外出して、気分転換もできて明るい気分で寮に戻ると、ない!
ない!
ない!!
どこにも、ない!!!
バッグの中にも、コートのポケットにも、部屋の鍵が入っていなかった。
部屋の前で茫然と立ちすくむも、どうしようもないと気を取り直して寮母さんに報告に行くと、マスターキーを渡され、
「どうしても見つからないなら、自分で合鍵作ってきな」
と言われた。
そこで、立ち寄った思い出せる限りのお店の電話番号をネットで検索し、片っ端から電話を掛けて鍵の落とし物がないか尋ねるも、どこもないという。
望みの綱も切れたので、その辺の人に付近で合鍵作れるところはないか訪ね歩き、寮から徒歩15分ほど行ったところにある、1畳半ほどの小さな店舗で合鍵が作れることを知った。
そこの経営者夫婦とおしゃべりしながら、待つこと数分、お代10元(約165円)にて合鍵が完成した。
「開かなかったら、また持ってくるんだよ」と言われ、またテクテクと15分歩き寮に戻る。
恐る恐る鍵穴に合鍵を差し込むも……開く訳ないよね~!だって中国だもん!(´◉◞౪◟◉)
とんぼ返りでまた寮を出て、再び15分歩いて小店舗へ。
だが生憎老板(経営者)が外出中で、寒空の下、再び奥さんとよくわからないおばちゃんとおしゃべりしながら待つ。
20分ほど待つとようやく老板が帰ってきて、再度合鍵を作ってもらう。
「次開かなかったら、代金返すから」と言われ、寒い寒いと言いつつ15分歩いて寮へ戻る。
祈るような気持ちで合鍵を差し込む…………が、やっぱり開く訳ないわな!!だって、中国だもん!!(´◉◞౪◟◉)
寒さで乾燥して、涙目になりながらまた15分歩いて小店舗へ。
「え~?!開かなかった?!すまんかったなぁ~!」と老板が10元返してくれた。
合鍵も作れなかったし、マジどうしよう…と思っていると、携帯に見知らぬ番号からの着信が。
出ると、「アンタみみずく?どこいるの?寮母だけど、鍵見つかったから早く戻っておいで!」と言われ、一気に目の前が明るくなり、疲れてはいたけど急ぎ足で寮に戻った。
聞けば、寮の近くでロシア人学生が拾って寮母さんに届けてくれたのだそうだ。
あまりに嬉しくて、拾ってくれたロシア人学生の部屋番号を聞き出し、お礼のお菓子をもって挨拶に行ってきた。
いや~、世の中、マジで捨てたもんじゃないよ!!
自分で言うのもなんだけど、私、周囲に凄く恵まれていると思う。
人徳なんてまるでない私なのに、周りの人々の優しさに助けられて生かされております。
本当にありがたいかぎりだ。
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薄毛 その後
今から約3カ月ほど前、遂に来た薄毛に衝撃を受けたのは個人的な記憶に新しいが、その後について少し触れておきたいと思う。
衝撃の薄毛来襲の模様は、過去記事参照。
結論から述べると、当然未だ元には戻っていない。
そんなに簡単に毛が生え揃うなら、頭髪に悩む人なんていないよなぁ…。
でも悩んでも生えて来る訳ではないので、取りあえずは栄養バランスのとれた食事を心掛け、あとは頭皮の血行促進に気を付けている。
ここだけの誠にお恥ずかしい話、実は私、そんなに髪をブラッシングしている方ではなかったのだ。
というのも、生まれ持った髪質がどの美容師さんも驚くほどの、ノーブローなのに超ストレートで、何にもしなくても髪が絡まることもなければ、寝癖がつくこともほぼない。
強風に吹かれても手櫛しで指を通せば、元通りの真っ直ぐに戻ってしまう。
だから、恥を忍んでお話しすれば、小さい頃から現在に至るまで、髪をブラッシングする習慣が身につかなかった。
(もちろん、ブラシや櫛は身だしなみのため持っているし、持ち歩いてもいるのだが、正直、ほとんど使ったことはなかった。)
しかし、発毛には頭皮環境も重要だと思うので、いい歳のBBAになってようやく注意して髪をブラッシングするようになったのだが、あらま、頭皮がめちゃくちゃ気持ちがいい!
やだ、今までこんなに気持ちの良いことをしていなかったんだ、とBBA、目から鱗。
で、薄毛カバーのために身についたのが、洗髪後の髪を乾かすときのドライヤーとブラッシングテク。
まず、髪を乾かす際、
- つむじから生え際に向かって温風を当てる
これだけで、随分分け目がカバーできる。
どういう状況かわかりづらい方には、井戸から出てくる貞子のヘアスタイルを思い出していただきたい。
あの状態で、背後から前に向かってドライヤーの温風を当て、乾かすのだ。
尚、温風が地肌に当たるように、指でかき分けながらドライヤーを動かすのがポイント。
その後のブラッシングは、
- 後ろから前、前から後ろ、左から右、右から左
のように、髪の根元を掘り起こすようなイメージでブラシを動かすのがコツ。
最後に、いつもの分け目より心もち右もしくは左寄りになるようブラッシングすれば、根本もふんわりして、分け目も目立たないスタイル完成。
聞いたところによると、顔のたるみ防止にも頭皮マッサージが有効らしいので、頭髪を始め見た目のアンチエイジングにご興味のある方、ブラッシングはおすすめでっせ!
という訳で、薄毛その後、報告終了。
薄毛にお悩みの特に女性の皆さま、あんまりくよくよせず、長い目で気楽に行きましょう。
【重要】中国入国時の指紋採取始まる!
長期滞在者向けの、在中国日本国総領事館が発行しているメールマガジンを購読しているのだが、受け取って衝撃を受けたので、もしまだご存知ない方がいらしたらと思い情報共有。
2017年2月10日より、まず深圳を皮切りに中国入国時に指紋を採取されることが9日に発表された。
深圳以外の地域については、順次開始される予定。詳細は、在中国日本国大使館のHP参照。
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/joho170209_j.htm
何が驚いたかって、指紋採取開始の前日に発表があったことだ。
さすが、非民主の国は凄い。
個人的には、この発表に「遂に来たか…」と些か緊張している。
外国人の自由も、恐らくどんどんと制限されて行くのではないかと大変憂慮している。
中国国内では、VPNの技術提供禁止も発表されたし、日本の報道によれば、中国出張中に日本の家族と連絡が取れなくなっている在日中国人も複数名いる。
上記URLの内容をお読みいただければわかるのだが、この国は、世界的に保障されている例の権利に関してはいまだ認めないし、逆に規制をより強める方向に動いているのに、「指紋採取」だけは“国際的に行われているから”と実施するのだ。
ダブルスタンダードがまかり通っている国ではあるけれど、いざ自分に降りかかる問題となると、やはり怖さの方が先に来る。
私は民主国家に生まれて、民主的な教育を受けて育った、民主的な人間だ。
この国独特の規制と管理・制限に、いつまで耐えられるだろうか。
早く切り上げなければならないと感じている。
アンガーコントロール
私にとっていくつになっても難しいこと、それはアンガーコントロールだ。
特に私のように、不安定かつ海外でのひとり暮らしをしていると、アンガーコントロールの難しさは覿面に精神面に影響してくる。
周りの留学生を見ていても思うのだが、ここ中国においても、生活上のストレスは女性の方が大きいと思う。
よく、「中国は男女平等だから」という輩がいるが、それは大嘘だ。
国連のレポート通り、中国のジェンダーイクオリティなんて、日本よりずっと低い。
だから、タクシーに一人で乗れば運転手に回り道をされるし、市場に買い物に出ればボッタくられるし、もし日本人と分かると見知らぬ男性に卑猥な言葉を投げつけられる。
じゃあ、日本にいると腹が立たないのか、というとそうでもない。
日本では上記のことは経験がないが、痴漢という性犯罪が野放しにされているので、その点生活しづらい。
そしてその痴漢という性犯罪は、なぜか「性犯罪」と認識されていないし、容姿に恵まれない女性が被害に遭うと、「お前なんかが図々しい」となぜか被害者女性が非難される。
これは本当に理解できないことである。
「図々しい」ということはまさか、痴漢犯罪を行う性犯罪者は、女性の身体を「触ってやっている」とでも思っているのだろうか。
日本では、卑劣な犯罪行為よりも、女性の美醜の方が問題とされるのだ。
まれにではあるが、男性に生まれていると楽だな、と思うことがある。
特に、日本の男性は楽に思える。
「男性だ」というだけで、日本中の女性がちやほやしてくれる。
生涯賃金が下がり、終身雇用制も崩壊し共働きが基本になったにも関わらず、家事・育児・介護も「仕事」を言い訳に女性に丸投げしても文句を言われない。
女性も社会で働いているのに、そこだけは都合よく無視しても非難されない。
不都合があれば女性にだけ「頑張れ」「輝け」って言っておけばいいし、少子化だって「産まない女性が悪い」「結婚しない女性が悪い」と言っておけば免罪符になる。
女性の社会進出で、「男性ひとりの収入で家族全員を養う」という、日本男性の負担は軽くなったのに、日本女性は更に負担が増えただけだ。
日本女性は、十分に「頑張って」いるのに、これ以上どうやって「輝け」というのだろう。
色々な国の男性を見ていると、大抵の国の男性は、女性のご機嫌を取るのに必死だ。
女性のために必死でサービスをする。
しかし、日本に限って言えば正反対で、日本女性は男性のご機嫌を取るのに必死だ。
日本女性は、男性のために必死でサービスする。
海外の男性を見ていると、女性に選ばれるために努力をする。
日本では、男性に選ばれるため、日本女性は必死で努力する。
また、例えば日本で幼児虐待事件が起こると、人々の怒りの矛先は、「母親」である女性にしか向かない。
虐待が起こるに至った経緯に、なぜか「父親」の存在は出て来ない。
シングルマザーの問題だってそうだ。
シングルマザーである「女性」を無責任だとか責めることはあっても、その子の「父親」の責任は誰も問題にしない。
産みの痛みをも経験し、髪振り乱してひとりで子どもを育てている「母親」は批判の対象となるのに、その子の存在すら捨てた「父親」は無罪放免だ。
望まない・予定外の妊娠で、どちらにせよ傷付くのは女性なのに、産んでも産まなくても、結局女性が責められる。
家庭内においては、「父親」「息子」が優先され、「母親」や「妻」「嫁」「娘」にちやほやしてもらえる。
「父親」「夫」の役目を果たしていなくても糾弾されることは少ないが、「母親」「妻」「嫁」は、役目を果たしても果たさなくても、どちらにせよ責められる。
バラエティ番組を見れば、「女性の癖に料理もできないの?」と料理の不得手な女性を馬鹿にする番組が受けている一方、包丁を握ったことすらない男性の存在は誰も馬鹿にせず、当然のこととして受け入れられている。
日本男性はいくつになっても、自分が女性を「選ぶ立場」にあると思い込み、自分の年の半分以下の女性にとっても、自分が「男性の範囲」にいると思っている。
まともな一般女性にとって、一回り以上歳上の男性なんて、異性ですらない、という事実をいくつになっても理解できない。
(第一、それほど年下の女性と話や価値観、精神年齢が合う年上男性って、個人的にはかなり地雷な気がするのだが。)
日本男性にとって、女性は、若さだけが評価の対象だ。
いくら才能があって優れていようが、そんなのはどうでも良い。
とにかく、若ければよい。
日本男性にとって、一定年齢以上の女性は、自分よりも精神年齢が高く理知的で生活能力も群を抜いて優れており、自分の異常な幼さが際立って自尊心が保てない。
だから、一定年齢以上の女性を「ババア」と呼んで侮蔑するが、精神年齢が低いうえに「ババア」以上に外見のくたびれた「ジジイ」なんて、「ババア」だってお断りだよ、という真実には永遠に気付かない。
日本男性は、自分の年齢はどうあれ、女性を糾弾したかったら取りあえず「ババア」と罵っておけば良いのだ。
職場においても、気の利かない男性職員は当然の存在として受け入れられており、男性職員は女性職員に気すら遣わない。
しかし、気の利かない女性職員は、「存在価値無し」として徹底的に糾弾される。
年上の女性職員に、平気で「お茶淹れて」と言って、何の疑問にも思わない男性職員なんて、日本社会に掃いて捨てるほどいる。
職場においてすら、女性は男性の顔色を窺わねばならないのだ。
日本女性は、日本男性のメンツを立て自尊心を維持するため、常にヨイショして努力している。
しかし、逆はどうだろう。
日本男性は、日本女性の素晴らしさには気付いていない。
世界を探しても、これだけ家事・育児・介護をして、男性のために一生の時間の多くを割く人生を送っているのは日本女性くらいなのに、それを知ろうともしない。
そんなこと、彼らにとっては当たり前のことで、評価すべきことでも何でもない。
日本の社会は、「母親」「妻」「嫁」「娘」「女性職員」「女性被害者」を更に責めまたは貶める社会であって、労わったり感謝したりする社会ではない。
日本の国の政治・経済・司法等の中枢は、見事に男性が多くを占めるのに、直接的な金銭などを産まないが国の発展にとっては最も重要な、家庭や育児などの一見地味な、表に出づらい隠れた部分においては、突然「男性不在」になる。
変わっていない。
ずっと、ずっと。
そして、不思議なことに、こういうことを日本で言うと、なぜか日本女性が怒るのだ。
日本では、「日本女性は頑張りすぎ」というと、なぜか日本女性が憤慨する。
私には、とても奇異に映る現象だ。
私は何に怒ってるのか。
それは状況の不可解な偏りにである。
何年経っても、日本の状況は良くならない。
逆に、ますます女性を苦しめる状況が進行しているだけだ。
憤っている。
毎日男性の顔色を窺って窮屈な思いをせざるを得ない、日本女性の置かれた状況に。
そしてそれを当然のこととして、変化させない日本社会に。