実感的中国経済
- 中国経済が危ない
- 中国バブルは崩壊する
等といわれて、もう十年ほど経過したと思うけど、一向に崩壊していない中国経済。
私は経済についてはずぶの素人なので何もわからないけれど、危ない危ない、といわれ続けて十年以上持ってるって、やはり中国政府の経済コントロールって絶妙なんじゃないのかな、と思う今日この頃。
ちなみに、中国人の友人に久々に会って近況を聞いたところ、相変わらず株と海外への不動産投資に熱中しているみたい。
若い女の子だけど、日本円で数千万単位で株に突っ込んでいるみたいだった。
(※ちなみに、株に使うのは、「お小遣いの範囲」のお金らしいよ!)
近々イタリアに不動産を見に行くみたいだったし、特に若い世代の財テク熱は、衰えを知らないようだ。
言うまでもなく、これが中国のごく一般的な家庭出身者の経済状況で、特別裕福な層の人の話ではない。
中国の経済成長は著しいが、まだしばらくはこの状況のまま維持するのかな。
とはいえ、気になることが全くない訳でもない。
というのは、ここ1年ほどの新規開店飲食店や小売店などの推移だ。
開店して1年経たずに撤退、ということも少なくなくってきた。
もちろん、元々この国では、採算が取れないとなるや、開店数カ月で店を畳んでしまうことも、少なくない。
事前にマーケティングをする、という商習慣がないんじゃなかろうか。(実際には知らないけど。)
これは、頑なに中華料理しか食べなかった中国人が、外国料理にも興味を示すようになったという、中国国内における「食」の多様化の表れかもしれないが、それにしては、撤退する速度が早すぎるように感じる。
また、外国人向けに営業していた輸入品スーパーも、食の安全がほぼないと言っていいこの国で、外国人よりも中国人の需要が増えた。
それまで外国人でにぎわっていた店内に中国人が押し寄せるようになると、外国人の姿が減り、店内の品揃えも、中国人好みに変化する。
すると、その店は結局のところ撤退してしまうのだ。
これって、世界各地で起きている現象と似ていないか。
自然豊かで生活水準の高い国に、中国人が大挙して押し寄せる。
すると、美しかった自然は無残に破壊され、町中にゴミが散乱し、現地で守られていた秩序が崩壊し、中国語で書かれた注意書きや禁止事項があちこちに掲示され、中国本土と似たような状況になる。
理想郷を海外に見つけたはずの中国人は、「これじゃ国内にいるのと同じだ」「こんなはずじゃなかった」と嘆くが、根本の原因がどこに所在するのか、まったくもって理解していない。
要するに、中国人が大挙して押し寄せる現象とは、つまり破滅を意味するんじゃなかろうか。
中国国内であってもそうなんだから。