みみずくDiary in China (だった)

中国留学からニッポンに帰国したみみずくによる普段着の徒然日記

そうなんじゃないかな

私の変わった家族について、昔からの記憶を掘り起こしていて、ハッと気付いた。

程度の軽少はあれど、アスペルガー症候群だよ。

(スーザン・ボイル氏もアスぺを告白したそうだが、態度など、確かに雰囲気は私の家族とそっくりである。)

特徴をネットで調べてみると、ほとんどあてはまってる。

本人も、

  • 電話中にメモが取れない

と言っていたし、まず思い当たるのは、空気が読めない。

というか、人の気持ちがまったく理解できない。推測すらできない。

一例を挙げれば昔、私が誤って指を切ってしまって大出血したことがあった。

近くにいたのにその人は顔色一つ変えず、また私を気遣うことも一切なく、何も見えていないかのように素通りして行った。

大量の血を見てすっかり怯えている私が、「お願い、ティッシュかタオルを持って来て」と言ったら、「何で?」と聞かれて、面喰ったことがある。

(というか、何を言っても必ず、「何で?」と返す。いい加減慣れてしまったが、未だに「何で?」と聞かれる理由がわからなくて、こちらは困惑してしまう。)

「見えない?私、血が出ているの。普通、こういう時には心配するものだよ」と言ったら、「自分は怪我してないし、怪我をしても痛くないから」と平然と言ってのけた。

大量の血を出して怯えている人を見れば、「大丈夫?」「痛いよね、救急箱持って来る」など、気遣うのが普通であろう。

この時に気づいていればよかったけど、昔からこの調子だから、あまり異常だとは思っていなかった。

しかし、今だったら言える。

ここは見ていないと思うけど、あなた、やはり異常だよ。一度病院に行ってみるといいよ。

その他、物事の順番に異常に固執する。

自分の決めた手順でないと物事を何も進められない。

そして、他人からは理解できないようなことに対して、異様に強いこだわりを持っている。

また、何か頼みごとをする際に、細部に至るまで事細かに指示を出さなければ、それをすることができない。

ここには到底書き切れないけど、異常エピソードは腐るほどある。

そういえば親も、「育てにくい。どうしてこんなに育てにくいのだろうか」といつも言っていて、何をするにも付きっきりで面倒を見ていた。

対する私は何の手もかからなかったので、今に至るまで放置されているw

 

そんなにおかしいとは思っていなかったけど、長じるにつれて、“変わっている”では済まされないエピソードが多過ぎることに気づいた。

言われてみれば、本人も生き辛さを感じているらしいことは、何度か言っていた。

でも、病院に行くことはできない。

小さいころから、医者との会話はすべて親の口を通さないとできないからだ。

自分の身体であるのに、症状を自分の言葉で説明できない。

親が「喉が痛いのよね?」「昨日から、お腹が痛いのよね?」などという言葉を掛け、本人が頷くのみ、と言うスタイルで受診してきたからだ。

大人になっても、自分の口で病状を説明するのが苦手のようで、結果的に病院嫌いのようだ。

 

旅行は好きなようだが、ひとりでは行けない。

大抵誰かと行って、付きっきりで面倒を見てもらうのが好きなようだ。

(私が大抵面倒を見る羽目になる。)

また、旅先で知らない人と言葉を交わすのが、やはり極端に苦手のようだ。

 

私から見ても、人生を20年以上は損しているように見える。

とは言え、自分で何か行動を起こすことはできないので、本人的にはどうしようもないのかもしれない。

 

まあ、ここ見ていないと思うけど、自分の人生なんだから、いい加減自分で動かさないとね。

 

っつうか、これって長子に多いのかな?

境界ではあると思うけど、私の知る人で、私の家族より大分マシだけど、似たような人を知っている。

その人もやはり長子で、両親に大切に育てられていたようだ。

 

しかもこれって遺伝的要素が強いらしい。血縁者だけに、私も他人事ではないや…。