みみずくDiary in China (だった)

中国留学からニッポンに帰国したみみずくによる普段着の徒然日記

一歩一歩進むのだ

たった今、随分前から申請を迷っていたある研究助成プロジェクトに応募した。

実は以前も応募して残念な結果に終わっている。今回は数年ぶりのリベンジである。

採用されるととても嬉しい。

こうやって、一歩一歩進んでいきたい。

って私、普通の人よりかなりスローだし、牛歩より遅い歩みなんですけどね。

しかし思うのは、「私の人生だもの」というみつを的思想である。

きっと日本的価値観から見れば、私の経歴はめちゃくちゃだ。紆余曲折がありすぎる。

でも、外国人の友人たちと話していると、何てことない、ごくありふれたものに一変する。

私は海外に出ている期間がそこそこあるが、その際に知り合った様々な国出身の方の履歴を見聞きしていると、日本のように一斉に大学入学・卒業、就職の年齢が決まっている方が不思議なのかな、と思う。

海外の多くの国では、大学に合格しても、入学の時期を選べるらしい。

例えば、18歳で大学に合格しても、学費を貯めたいから入学は19歳(もしくは20歳)になってから、というのがごく普通のことらしい。

こちらにいる知り合いにも、実は既に大学院に合格しているけれど、入学を一年遅らせて中国に留学している、という人が一定数いる。

日本の場合、私の記憶が確かならば、合格通知をもらったその年に入学手続きをしなければ入学取り消しで、来年度以降に繰り越しはできなかったはずだ。

(↑制度が変わっていなければの話だが、少なくとも私の時代はそうであった。)

また、就職に関しても同様だ。

私が「日本は大学を卒業した年の4月からしか、働くチャンスがない。だから、その一年ほど前から就職活動をしなければならない」というと、大抵の外国人は凄く不思議そうな顔をする。

そして決まって私に聞くのは、

“働きたい”って思うタイミングは人それぞれなのに、どうしてそのようなシステムがあるの?

ということと、

入社式って何?

の2点である。

日本では、新卒かつ4月入社以外は“中途採用”扱いとなり、新卒にかなり重きを置いている。

そして、各年度毎に学校と同じように“入社式”があって、“同期”としての横のつながりを重視する。

とはいえ、外国人も指摘するように終身雇用も崩れてしまった今の時代、新卒や入社式ってそんなに必要なものなのかしら、と思わないこともない。

こういうことを日本で言うと嫌がられちゃうのかな…?わかんないけど。

でも、歴史的に見て、日本の良さは“外国の良いものを上手に取り入れる”ことだと思っている。

日本の伝統や慣習の良い部分は残しつつ、海外の風習の良い部分も取り入れて、新しい価値観を作り上げる、というのが古来からの日本の強みだと思う。

日本の文化も日々進化しているように、私も日々前進したい。

とりあえず今日、最初の一歩は踏み出した。

結果はどうあれ、私が動いたことに違いはないのだ、これでいい!