みみずくDiary in China (だった)

中国留学からニッポンに帰国したみみずくによる普段着の徒然日記

得取りたい…!

昨日申請した某研究助成プロジェクト、オンライン申請だけで良いと思っていたら、紙媒体を提出せよとのお達しが来た。

…え?今時まだ紙が必要なの?

とは思ったが、そこは融通の利かない日本式、従わなければなるまい、とここから日本まで郵送して何日掛かるか調べると、およそ1週間と出た。

…え?マジで?!EMSでこんなに掛かるの?

期日ギリギリになるじゃないか。

 

そこで、一応ダメもとで日本にいる知り合いに国際電話をかけてみた。

私:今からそちらにネット経由でファイルを送るから、それをプリントアウトして、指定の住所宛に送ってもらえない?

知:……………(長い沈黙)、何のファイル?

私:(ファイル形式に何の意味があるの??)ExcelとWordの普通のファイルだよ

知:……………(長い沈黙)

私:(イライラ)国際電話だから、簡潔にお願い!お願いできる?できない?

知:……………(長い沈黙)

私:(更にイライラ)どっち?

知:……………出来ない

私:(え?!何でこんな簡単なことができないの?!)わかった、じゃあね

埒があかなかったので、電話を切るやそのまま書類をひっつかみ、歩いて20分ほどの郵便局にEMSを出しに行った。

掛かった費用、何と120.5元なり!!(日本円:2,300円ちょっと

高すぎるよ…。しかたないけど。

もし知人が手伝ってくれたら、手間賃込みでも数百円で済んだはず。

郵便局で、局員さんに「日本にいる家族に私に代わって出してくれないか、とお願いしたんだけど、出来ないって断られた」って言ったら、絶句してた

こういう家族間の人情は、中国人は最重視するんだよね。

他人が信用できない分、家族をとことん信頼している。家族間で無情なのが全く理解できないらしい。

って、ここでもうお分かりでしょうがネタばらし。

知人=家族なんだけど、実は今まで一度も物心両面での支援を受けたことがない。

(もちろん、第一支援を受けるような歳でもないので、億一(万一ではない)その可能性があっても、受けませんよ!)

とは言え以前も、日本に電話して、「(電話口から数メートル先にある)棚にある私の通帳の残高を教えてくれないか」とお願いして、面倒だと断られた

…きっと私には、テレポーテーション能力があると思ってるんだ、あの人たち。

そのほかにも今まで色々とあって、私には日本に身内がないと思って正解だ。

というか、身内がいると思っていても、通帳残高さえ見るのが面倒だと言われてしまった以上、存在しているとは思えない。

だったら、最初から何も期待しない方が精神衛生上いい。そうじゃないと、やってられない。

今回は、私の魔がさしたのだ。「もしかしたら…」と期待した私が悪いのだ。

円安の今でなくても、日本から金銭的・物質的援助を一切受けていない私にとって、120元は大金だ。

半月以上の食費に相当する。

そんなことを考えながらの郵便局からの帰り道、色々な感情があふれて涙が出て来てしまった。

でも、自分を可哀想だとは思いたくない。

何とか笑い話にしたくて、いつもならあまり声を掛けないのだが、日本人留学生に声を掛けてランチに行った。

そこで上記の出来事を話すと、相手も絶句していた。

留:ご家族、変わっていますよね?ネット出来ない方ですか?

私:いや、出来るはず。仕事で毎日PC使ってるから、プリントアウトもできるはず

留:じゃあ、何で断るんですか?

私:…私が聞きたい

留:国際電話で沈黙されたんですか?費用高いのに、キツいっすね

私:うん。めちゃキツイ。何も話さなくてもお金かかってるって知らないのかな?

留:…本当に、かなり、っていうか相当変わっていらっしゃいますよね

と特に「断る理由が何なのか」を中心にたいそう不思議がられたけど、大丈夫、私にもわからない。

予想外の大出費に、懐はかなり寒い。とても痛い出費ではあるが、改めて自分の置かれている状況を見つめ直す、良い機会になった。

私は家族には恵まれていない。だからこそ、自分で生きていく術を修得して強く生きて行かねばならないのだ。

今回の申請の結果がどうあれ、今回の出来事もきっと私の糧になる。

とは言え、今気づいたんだけど、EMSがもし未着だった場合の処理を、いつもは「放棄」にするのに、今回は「(送料差出人負担で)返却」を選択してしまっていた…!

この部分は、局員さんと中国語でやり取りしながら決めたのだが、「退」の意味を誤って使ってしまった…。

ああ、お願い!!

私の書類、きちんと届けて~~~!!!

返却されても、払うお金がないよ~~~~~!!!!!