みみずくDiary in China (だった)

中国留学からニッポンに帰国したみみずくによる普段着の徒然日記

STAP論文、修正へ 共著者の教授「単純ミス」---MSN産経ニュース

STAP論文、修正へ 共著者の教授「単純ミス」 - MSN産経ニュース

私がここ最近、気になっているニュースはこれ。

日本にいないので、ネットで窺い知ることしか出来ないのだが、“リケジョ”やら“割烹着”やら、肝心の研究内容は棚上げで、どうでもいいことばかりがメディアに取り上げられていたので、気の毒に思っていた。

この当初のフィーバーぶりに見られるように、世間の女性研究者に対する偏見は、恐らく昔から変わっていないと思う。

私はまだ研究者の卵にもなれていない身だが、大学院に進学した当時、周囲から「女性が大学院?」とか、「大学院生も化粧ってするのね」など、前時代的なことはほぼ言われた。

大学院生だろうが、研究者だろうが、お化粧もすればお洒落も恋愛もする。同じ人間ですもの。

今話題に登っている方も、恐らく私と同じようなことを言われ尽くしたと思うし、また、特に優秀な方なので、もっと取るに足らない些細なことにまで色々と噂されたこともあるかも知れない。

今も論文自体の信憑性などが問題視されていると聞くが、分野は違えど、一流紙に載せようとする論文に、捏造を加えたものを記載するとは個人的には到底信じがたい。もし記載したとして、査証の段階で弾かれそうなものだ。

私自身は分野が違うのでよく理解していない部分もあるが、単なる些細なミスであるとしたら、若い女性が研究のプロジェクトリーダーであったので、変に注目を浴びてしまっているのではないかと懸念している。

もし男性であったら、ここまで話題になっただろうか。優秀な研究者が若く、しかも女性であったからここまで注目を浴びているだけなのではないのか。

また、この件が報じられて以降、鬼の首を取ったかのように騒ぎ立て、それまで散々持ち上げていたメディアの姿勢にも疑問を感じる。

まだ全貌がわかった訳ではないので静観したいが、この一件の根底には、女性バッシングのようなものが見え隠れしているように思えてならない。