みみずくDiary in China (だった)

中国留学からニッポンに帰国したみみずくによる普段着の徒然日記

乖離

友人たちに30日間限定公開アルバムをお知らせしてから、色々と反響を貰ったけど、やっぱり色々と乖離してきたかな、と思ったのが、北朝鮮との国境の町に一人で行った、ということについて。

危なくないの

こんな時期によく行ったね

などと言われて、ああ、日本ではこのように思われているんだな、と感慨深かった。

 私はこちらに来て、授業によってはクラスメートに普通に北朝鮮人がいたりして、特に嫌悪感を感じることなく、他と変わらず交流してきた。

中国という第三国で出会って交流しているので、恐らくお互いにあまり先入観がない。また察するに、相手が半端ないエリート層だからだとは思うが、とても紳士的で、人物的にもとても優れているように思う。

確かに、国家としては色々な問題を抱えているし、日本との関係も良くないが、個人として接する分に関しては、大きな問題を感じない。

 

で、本題に戻って国境沿いの町に関してであるが、国境を超えない限りは、中国のいち地方都市である。治安はそれほど良くもないが、それほど悪くもない。ごくごく普通の街である。

そんなところにひとりで行って、確かに安全ではないと言われれば安全ではないが、海外にいる限り、どこの国であっても、どんな場所であっても、日本より安全なところなどない。私にとってみれば、日本以外はどこも同じである。

私は国交がない国や渡航制限が発令されている国や地域に、わざわざ危険を犯してまで行こうとは思わないし、そこまでするほど無謀にもなれない。

中国側から、至近距離からではあるが北朝鮮を眺めるのに、どれほど危険があるというのであろう。

日本にいる限りにおいて、確かに危険はない。しかし即ち海外=怖い、危険と考えてしまうのって、やはり日本的な思想なのかなぁと思ってしまう。

私は小さい頃に海外に出た経験があるので、一生日本に留まるという考えも薄い。今までの人生も、海外を行ったり来たりしてきたし、海外に対する心の垣根も低い。

やっぱり、考え方など、日本と少し乖離してきたのだろうか。誰よりも日本人らしい思想を持っているとは思うけど。

 

とはいえまあ、何のリスクも犯したくない、日本と同じ水準の生活しか許容できない、日本と比べて不自由なのが嫌だというのなら、最初から海外になんて出てないよな、と思う。

なるほど、海外生まれの家族は日本に来て以来、一度も海外に出ていない。出る気も毛頭ない。私とは大違いだ。

同じ家族であってもそんなものなのだな。おもしろいものだ。