みみずくDiary in China (だった)

中国留学からニッポンに帰国したみみずくによる普段着の徒然日記

元宵節快樂!

今日は、「元宵节」(yuan4 xiao1 jie2)といって、中国でも重要な(?)お祝いの日のひとつ。

旧正月から数えて最初の満月の日で、汤圆(tang1 yuan4)という丸いお団子の入ったスープを飲んで、家族団欒(团圆:tuan4 yuan4)をする日である。

これが明けると、春節もいよいよ終了し、仕事や学校も正常通りに動き出す。

 

そんな日なのに、同じキャンパスに住む中国人の友人(大学職員)から食事に誘われたので、中華食べに行ってくるのです。

あ~、やだやだ。中華なんて食べたくないよぉ!

どうせ食べに行くなら、もっと美味しい料理がいい!(;一_一)

とは私の心の声で、外国料理をまともに食べたこともないのに、「中華料理は世界一!」と信じている友人に言えるはずもない。

 

誤解を恐れずに言うと、超高級なもの以外、中華料理ってぶっちゃけそんなに美味しくないよ。

どんな食材も、中国人が大好きな化学調味料「味精」(wei4 jing1)東西南北全く同じ味のものしか出て来ないもん。

 

日本だったら、例えばお味噌汁ひとつとっても、各家庭で使っている味噌や出汁も違えば、使う具材も異なるので味にバラエティがある。

でもここでは、食材に違いはあっても味付けは全部「味精」なので、どこに行っても見た目は違えど同じ味のものしか出て来ない

これ、私だけが思っているのかと思ったら、華僑の友人たちも、他国から来た留学生もみんな言ってた

マレーシア華僑も、タイ華僑も、ベトナム華僑も言ってたんで、「味精」であらゆるものを同じ味付けにしちゃう調理法って、きっと大陸特有なのかなぁ?知らんけど。

 

以前アパート暮らしをしていた時、中国人が私の部屋に来て料理を作ってくれたのだが、「味精」がない、と大騒ぎをしたこともある。

曰く、「「味精」がないと、料理がおいしくならない」そうな…。いや、使っても十分にマズi…。

また、中国人が料理するのを隣で眺めたこともあるが、ビックリするほどの量の「味精」をすべての料理に使う。

マジで、何にでもふりかける。

それ、入れ過ぎじゃないの、と止めたくなるほど大量に、現役時代の水戸泉関の土俵入りの塩まきのように、これでもかというほどふりかける。

 

ちなみに、スーパーに行けばこの「味精」がキロ単位で袋詰めで売られており、人民は普通に「3kg」や「5kg」入りを数袋は購入していく。Σ(・ω・ノ)ノ!

いや~、あれだけ化学調味料を日常的に摂取していれば、味覚がおかしくなる訳だわ。

 

でも、超高級なものはちゃんと素材を活かした味付けだから、

「味精」による味付け=庶民の味=家庭の味

なんでしょうな、ここ大陸では。

 

繊細な舌を持つと言われる日本人は、最初は良くても、中国での滞在歴が長くなればなるほど、中華はあまり食べに行かなくなる傾向があるようだ。

あ、でも、実家で親御さんの手料理をあまり食べたことが無く、毎日お惣菜ばかりだったと言っていた某留学生は、いまだに中華が美味しいそうな。可哀想に…。

確かに、自炊で体調管理をしている身としては、中華の化学調味料たっぷりのこってり味は、舌が敏感に反応してしまう。

元来自然志向の日本人が、中国に来て食が合わないのは、至極当然のことだと思うのであります。

 

あ~、それにしても行きたくないわ。( ;∀;)