みみずくDiary in China (だった)

中国留学からニッポンに帰国したみみずくによる普段着の徒然日記

特別な日と何でもない日

今日、3月11日は日本人にとっては特別な日だ。

7年前の2011年のこの日、日本のすべてが変わってしまった。

私はそれを目の当たりにして、日本を出る決意を固めた。

人間、いつ何がどうなるかわからない。

だったら、やってみたかったことをやってみよう、と思った。

 

7年後の今日、私はぎっくり腰で自宅で静養中の指導教授のご自宅にいた。

研究室の仲間たち6人で。

同じアジア人でも、文化も習慣も違うこの国では、病気やケガの人を気遣って「そっとしておく」ことをしない。

「あなたのことを気にしていますよ」との意思表示のために、具合が悪くて寝込んでいる人の家や病室にヅカヅカと上がり込んで長居をする。

病気の相手がしんどそうなのを見ても、お構いなしだ。

それよりも、「自分が相手を気遣っている」ポーズを示すことが優先される。

今日も本来、「一時間くらいで帰って来よう」と事前に言っていたにもかかわらず、ぎっくり腰で動けない指導教授が寝ているベッドを取り囲んで椅子まで持ち込み、数時間もしゃべり倒し、マジでペラペラペラペラしゃべってしゃべってしゃべり倒して、半日後にようやくお暇した…。(;一_一)

…私は嫌だ、こんなことをされたら。

っていうか、具合の悪いところを人に見られたくない。

そっとしておいてほしい。

 

で、そのペラペラタイムの最後に、日付の話になったので、

「今日は3月11日です。この日は、日本人にとってはとても重要な日で、7年前の今日、日本でとても大きな地震が発生して、たくさんの被害者が出ました。」

と言ってみたけど、誰も、知らなかった。

 

 

本当に、誰も。

誰ひとり、知らなかった。

 

 

そして笑って、

「四川でも昔地震があったけど、どっちが規模が大きいの?四川地震の方が酷かったんじゃないの。」

 

と言われて、ああ…やっぱりな。と思った。

 

この国の人に、「共感」ってないんだよね。

 

私は、地震の話を聞いて、「どちらの規模が大きかったのか」「被害が大きかった方が可哀想に決まっている」などとは思わない。

被害に遭った人がいるのに、その人数の大小で同情するかどうかを決める、なんてこともしない。

 

やっぱり、中国人と日本人って、似て非なる存在なんだな。

 

3月11日。日本人にとっては特別な日。

でもその他の人にとってみれば、何でもない日。

 

それを感じた出来事。