みみずくDiary in China (だった)

中国留学からニッポンに帰国したみみずくによる普段着の徒然日記

魅力・ちゃいな

日本で「中国に住んでいます」というと、大体返ってくるのが

  • よく住めるね
  • 大丈夫なの?
  • 怖い
  • 危険

etc... etc...という、ネガティブなものしかない。

そりゃ、世界一ぬるい環境にある日本にしか暮らしたことがなくて、

世界一独特な「オンリー・イン・ジャパン」ルールの下生活していたら、

「日本が一番」という思想になると思う。

 

確かに、中国で暮らして“ありえない!!”と発狂寸前に陥ったことも星の数ほどあれど、良く考えてみると日本が特殊すぎるのだ、ということに気付く。

そして、そのことに気付くと、日本がいかに変な国なのかが見えてくる。

 

店員さん、正直すぎる問題

例えば、こちらに来て驚いたことのひとつに、店員さん、正直すぎる問題がある。

日本では、服でも靴でも、見ているだけなのに店員さんが「お似合いですよ~」「最後の一着なんですよ~」などと寄って来て、

実は大して似合ってもいないのに高いものを買う羽目になった、しかも最後の一着でも何でも無かったという経験が、どなたにもあると思う。

しかしここでは、そういうことが一切ない。

試着して店員さんに意見を求めると、正直に

  • あ~、似合わないね
  • 顔色が悪く見える
  • サイズ合ってないね
  • あんたの足が小さすぎるんだ、サイズないよ

等々、気が置けない長年の友人のようにバシッと言ってくれて、サイズが合わなかったり似合わないものは買わずに済む。

日本と違って多分、店員さんのノルマがないから正直に言ってくれるのではないかと思うけど、この「店員さんジャッジ」、本当に助かっている。

 

店員さん親切すぎる問題

また、店員さん親切すぎる問題もある。

日本でも、レストランや美容サロン等で“ある一定の条件をクリアすれば物凄くお得になるキャンペーン”(または回数券の販売)を実施していたりする。

しかし大体の場合、条件が複雑だったり、そもそもそんなお得なキャンペーン自体を店員さんが教えてくれなかったりで、あとから気付いたり知って「損した!」と思うことも少なくない。

こちらでは日本と違って、店員さんの方から「こっちの方がお得だから」と一番安くなる方法を提示してくれたりする。

また、食事に行って会計の際に「何かお得になる方法ある?」と聞くと、「グルーポンにチケット出てるから、それ使ったら安くなるよ」とも教えてくれる。

日本のように、「(グルーポンチケット利用など)入店時・または予約時に伝えないと優待サービスは受けられない」などという、変なルールもない。

最初は本当にいいのか半信半疑だったけれど、これ、どの店に行っても当たり前に教えてくれるので、さすがお金に厳しい中国人ならではだな、ととてもありがたく思っている。

 

中国のサービス、フレキシブルすぎる問題

これに関連して、中国のサービス、フレキシブルすぎる問題もある。

ある時、グルーポンで初回限定の安いチケットを見つけて、友人数人とネイルサロンに行った。

その際、仕上がりになかなか満足したのでその旨伝えると、「ネイルサロン会員になると、次回以降もお得だよ」と言われたので会員料を聞くと、ひとりで出すとなるとなかなかの金額だった。

すると、「友だちと一緒に会員になったらいいよ」と言われ、驚愕。

聞けば、会員料は何人でシェアして支払っても良いそうな。

しかも、支払う会員料は一人分だけれど、シェアした人全員が正規会員になれるそうな。

そして、会員料にはその金額以上に使えるチャージ料金が含まれ、そのチャージ料金は人数分で割って利用可能だという。※

※例えば、会員料1,000元を払えば、ネイルサービスを1,200元分受けられることになるとする。

4人一緒に会員になれば、ひとり当たりの支払金額は250元となり、ひとり当たり300元分のネイルサービスを受けられる、という仕組み。

それを聞き、当時複数人で来ていたので、全員で一人分の会員料を支払い、会員登録をした。

よって、ひとり当たりかなりの低価格で会員になることができた。

これ、企業利益優先・顧客利益は後回しの日本では絶対にありえないフレキシブルさじゃないだろうか。

 

という訳で、ある意味、日本以上に正直でフレキシブル、それがここの魅力だったりするのだ。