卒業追いコン
こちらでは、日本と違い6月末~7月初めが卒業シーズンである。
今年も同じ研究室の中国人修士生がひとり、めでたく卒業したので、卒業追いコンにお呼ばれして行ってきた。
私の指導教官にとって、外国人留学生は唯一私のみで、その後も留学生は誰も来ていない。
言い換えれば、それだけ外国人留学生にとって厳しい環境に自らの身を置いているということで、我ながら見上げた根性だと思っている。
(ははは、単に諦めの心境だよ!)
指導教官の門下生たちは、中国各地から集まった人々なので、当然アクセントもそれぞれ異なり、皆が集まると途中でフォローできなくなる。
しかし、誰一人外国語ができないので、「外国人にとっての中国語がどのようなものか」や、「中国語におけるアクセントの広範さ」がどれほどのものなのか、本気で誰もわかっていない。
ちなみに、私はいまだに英語の方が気が楽である。
小さいころから慣れ親しんでいる言語は、中国語ではなく、英語だからだ。
だから、言葉に詰まると、英語で話して凌ごうと試みる。
でも誰ひとり、理解するものはいない。
断っておくが、日本と中国では教育システムが異なるので、日本人のように「できない」と言いつつある程度の英単語を知っている、という人は、中国にはほぼいないといっていい。
文化も異なるので、日本人の「出来ない」は即ち「ネイティブのようには話せない」を意味するが、中国人の場合、「出来ない」は文字通り一言もわからないことを意味する。
※ 逆に、中国人の「出来る」は、例え「Hello」一言だけわかる場合であっても、「出来る」なので、注意が必要だ。
今日も、かなりハードな食事会を乗り切った。
いや~、頑張ったよねw
もう、自分で自分を褒めるしかないw
外国語がわからない、勉強したことがない人にとっては、外国語習得の難易度は永遠にわからない。
だって彼ら、大学の外国語学部を卒業した学生が、ネイティブ並みに読み書きができると信じて疑ってないもん。
私個人に言わせてもらえば、たった4年で何が学べるのだろう、と思う。
しかも、中国の教育システムで学ぶ4年間だよ?ネイティブになれると思う方が不思議だ。
でも仕方がないよね、「こんにちは」さえ日本語で言えれば、「日本語が流暢だ」って言っちゃう文化だもの。
今日も、言いたいことは山ほどあったけど、誰ひとり日本の文化を知らないので、どうせ言っても仕方がないや、と口をつぐんでしまった。
中国人には、日本の文化は永遠に理解できない、と思っていることも大きな原因だが。
逆は恐らく成立するよ。日本人は中国人を理解できる。
詳細は、過去記事参照。
ホント思うんだけど、日本留学経験のある中国人は、ことあることに日本人と日本の良さを語りたがるけど、逆(中国留学経験のある日本人で、中国人と中国の良さを語りたがる)はあんまりないよね。
これに、中国への評価が如実に表れていると思うんだ。
だって、ここにいる外国人留学生、誰も中国のこと褒めないよ?
集まると、「どうして中国は…」という話に終始するよ?
まあ、こんなところに自らすすんで来てる私が悪いだけだけど。
あ、ところで、敬虔なムスリムの中東人に、「ワイン2本飲んで帰ってきたよ!」と言ったら、「お酒を飲んだ人ってどんな感じなの?」と言われたので、部屋にお邪魔しておしゃべりしてきた。
「普段と違うかな?」と聞いてみたら、
「何にも変わらないね、本当にお酒飲んできた?」
と聞かれる程度には、変化がないようです、私。( ゚Д゚)