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みみずくDiary in China

中国留学中のみみずくによる普段着のChina徒然日記

日本留学と中国留学

日記 普段着のChinaあれこれ 留学生活あれこれ 徒然思考
日本留学

私が日本で院生をしていた頃、周りは中国人留学生ばかりだった。

当時も(今も)下手なりに中国語を話せていたので、自然と私は中国人留学生の相談役のような役割を果たしていた。

「偉大な中国」「世界で最も素晴らしい中国」と幼いころから繰り返し刷り込まれて育ってきた彼らは、生まれて初めて海外にやってきて、数か月は皆ホームシックにかかるらしい。

しかしそれを乗り越えると、皆異口同音に、

  • 帰りたくない
  • ずっと日本にいるにはどうしたらいいか

と私に相談を持ち掛けて来ていた。

女子学生の場合は、

  • どうやったら日本人男性と結婚できるのか

とよく聞いてきていた。やはり、配偶者ビザが魅力的なようだ。

実際に、日本語がゼロの状態で日本留学に来て、学習期限の2年でキッチリ日本人男性を捕まえて結婚し、そのまま日本で暮らしている元中国人女子留学生を幾人か知っている。

今考えても、どうやって日本人男性を捕まえたのか、皆目見当がつかない。

(だって、最後まで日本語上手にならなかったもん。)

しかも彼女たちは自らの結婚がよっぽど後ろめたいのか、結婚の事実を誰にも教えないまま、ずっと内緒にしていたし。

ちなみに、中国人留学生の多くは中国人だけで集まると、「小日本」「日本鬼子」などと日本や日本人の蔑称を言って日本を徹底的に馬鹿にし、憂さを晴らしている。

私の存在に気付かなかったのか、彼らが熱心に日本を罵っている場面に遭遇したことが何度かある。

その癖に、上記のことをこっそりと皆私に相談に来るのだから、彼らの本音は恐らく、

  • 日本 ≧ 中国

なのだろう。本当に嫌いだったら、すぐに帰りたくなるし、いつまでも日本にいたいとは思わないはずだ。

それだけ、日本と日本文化は、外国人に対して寛容なのだと思っている。

 

中国留学

翻って、中国留学中の日本人含む外国人留学生はどうか。

アジア、南北アメリカ、オセアニア、ヨーロッパ、アフリカ…等々、出身地に関わらず皆一様に

  • 早く帰りたい

と異口同音に言う。

これって面白いな、と思う。

華僑であっても、中国大陸にはまったく馴染めないというし、「中国人と言われたくない、同じにされたくない、早く帰りたい」という。

そして、出身地に関わらず、皆一様に

  • 中国人のマナーの悪さ
  • 衛生概念のなさ
  • 教養水準

を受け入れられずにいる。

留学生同士で集まると、皆自然とこの話題になり、「早く学業修めて帰ろうね!」というのが締めの決まり文句である。

中国に留まりたい、というのは、よっぽど母国の社会情勢が悪い国(内戦中であるとか)以外にはいない。

どうして、誰も中国に留まりたくないのか。

 

国際理解=中国を理解すること

その理由としては、中国における国際理解が、

  • 中国を理解すること

に留まっているからだと私は分析している。

国際理解とは、言うまでもなく「相互理解」であって、お互いに理解し合わなければならない。

しかし、ここでの国際理解とは、一方的に

  • 外国人が、中国を理解する
  • 中国人が、外国人に中国を理解“させる”

ことに終始しており、中国人が外国人や外国文化を理解することは含まれない。

日本は良く在日外国人に「閉鎖的だ」と評価されることが多いが、中国は、日本と比べ物にならないくらい閉鎖的で、排他的だ。

まあ、考えてみれば「世界の華」と自らを評する中華民族が、他民族や他文化を理解するはずがない。

彼らにとって、自分たちと自分たちの文化が常に優位にあって、他民族とその文化は常に彼らの下位にある。

理解する必要すら感じないのだ。

本来、文化に優劣はないのだが、こちらではそうとは理解されていない。

もしそう理解されていれば、この国でも「国際理解=相互理解」という図式が成り立っているはずなのである。

だからこそ、日本に留学に来て、わぁわぁぎゃあぎゃあ不満を言っている中国人留学生に対して、私は良い感情を持っていない。

恵まれた環境にいながら、何の不満があるのだ、不満があれば(日本とは比べ物にならないくらい条件の悪い)中国に戻ればいいだけの話だ、と思ってしまう。

 

…私?

かくいう私も、早く日本に戻りたい留学生のうちのひとりだよ。

刑期(!!)を修めたら、早く日本に帰って自由になりたい。

それが勉学のモチベーションにもなっている。

ここに来て本当に良かったと思っている理由のひとつ、それは、日本と日本人の素晴らしさを再確認できたことである。

帰る国があって、しかもそれが「帰りたい国」であって、私は本当に幸せ者なのだと思っている。

やっぱりね、海外に出るって、自国を深く理解するためにも、絶対に必要なことだと思うよ。