みみずくDiary in China (だった)

中国留学からニッポンに帰国したみみずくによる普段着の徒然日記

生かされて生きております

今朝起きたら珍しく盛大に寝癖がついていた(髪質のせいか、普段はほぼつかない)のだが、特に人に会う用事もないし、部屋にいるだけなのでまあいいか、と直しもせず作業をしていると、指導教官より来電。

「○時にオフィスでミーティングね!」と言われたものの、オイオイ、あと30分もないじゃん!

大急ぎで寝癖を直してメイクをし、何とか身支度を整え、ついでに見ていただきたい書類を超特急でPCに打ち込み、何食わぬすました顔で、しれっと時間通りに参加してきた。

私の研究、遅々として進まないんだけど、内容はとても面白いとは言っていただいている。また、私が以前研究していた内容も活かすことができるし、どうにか完成に漕ぎつけたいと願っている。

ところでさ、私の書いた漢字を見ると、こちらの先生方を始め多くの中国人の同学たちが「めっちゃ綺麗!」「特に美しい!」などといつも褒めてくれるんだけど、書道をやってた日本人の書く字は、普通の中国人の書く字よりずっと上手に決まってるじゃん。

「漢字は中国だけのもの」という概念があるから、「外国人は漢字が書けない」と思い込んでるんだよね、大部分の中国人って。

とんだ誤解だよ。

小さい頃から書道やってた日本人の書く字をなめんなよ。(`・ω・´)

(私の場合は齧った程度だけど、一応大学まではへらへらやったのよ。本当にお恥ずかしい限りの、笑っちゃうくらい下手くそなんだけどさ。)

その後、用事があって別キャンパスに行き、ついでに知り合いの中国人の先生にご挨拶、と思っていったら、なぜか夜「居酒屋」に連れて行っていただくことになり、先ほど帰宅した。

ちなみに、こちらにも大分昔から「居酒屋」が進出していて、今日行ったところには日本人の板前さんがいらした。

まあ、生魚の鮮度は日本と雲泥の差があるのは致し方ないんだけど、他の料理は串揚げを始め日本とほぼ遜色ない味で提供してあった。恐らく、この板前さんが苦労して日本の味を再現していらっしゃるんじゃないかな。

お忙しい合間を縫って少しだけお話ししたが、やっぱり日本人の「食」に対する姿勢は真面目だね。また行きたいなと思った。

今日は久々に焼酎飲んだけどおいしかった。

お腹いっぱいの美味しいお料理と焼酎を味わわせていただいて、某先生には本当に感謝である。

ここ数日、ちょっと気分が下降気味ではあったけれど、やはり周りに助けられている。

海外、特に中国にいると、日本と違って何ひとつ自分の思い通りに事が運ばない。

日本のように、合理的かつ事務的に物事が円滑に進むなんてことは、ほぼないと言ってもいい。

ここでは、個人の「ただの思い付き」や「その時の気分」でいくらでも決まりが変わってしまう。そのような場面に遭遇すると、いまだに憤ったり呆れたりするのが常であるが、結局は誰かに助けられ、何とかなっている。

日本にいた時は、生意気にも「何でも自分でやって来た」なんて気持ちがあったが、それはただの思い上がりに過ぎなかったのだ。日本でも、多くの方々の見えざる助けで物事が上手く運んでいたのに、私はそれに気付こうともしていなかったのだ。

こんな歳になってやっと気付くなんて、何と恥ずかしいことか。

ここにきてたくさんの経験を重ねるにつけ、人間はひとりで生きているんじゃない、誰かに「生かされている」んだ、という実感が、ひしひしと湧いている。

みみずく、今日も皆々さまの温かさに生かされて生きております。

ありがたい限りだ。