みみずくDiary in China (だった)

中国留学からニッポンに帰国したみみずくによる普段着の徒然日記

大いに結構じゃないの ※2015/03/17追記

最近の円安事情と日本政府によるビザ発行緩和政策により、日本へ“日用品”を買いに行く中国人が増えているという。

その買い物の仕方は日本で“爆買い”と表現され、逆輸入で中国でも使われているそうな。(私はまだ実際に使われているところを聞いたことが無いので、ノーコメント。)

ただでさえ連休の少ない中国で、大型連休のうち最も重要なのは、旧正月休暇(春節)である。

それについては、過去記事参照。

付けたかった! - みみずくDiary in China

今年の旧正月休暇で大挙して日本に押し寄せた中国人旅行者の消費傾向は、以前は炊飯器などの小中型家電で、今は日用品らしい。

確かに、私の周りにいる(私から見れば)裕福な友人たち(それでも、自分の家庭は普通だと言い張る)は、化粧品からシャンプー類、はたまたコーヒーや紅茶などの嗜好品まで日本製品を愛用している。

日本製品は安心・安全なのがその理由なのだそうだが、今日、日本のYahoo!トップニュースに、以下の記事が出ていた。


中国:「爆買い」はまずい? 消費の海外流出に危機感 - 毎日新聞

確かに、人民元の海外流出という点から見たら、政府が危機感を覚えるのも当然だと思う。

しかし、記事にもあるように中国国内にまともな電化製品や信頼性の高い日用品を生産しているメーカーがほぼないのが、まずもって問題だと思う。

何度買ってもワンシーズン持たずにすぐに壊れてしまう暖房器や扇風機、細かいところでは、一枚ずつ取り出せずにビリビリに破れて出てくるティッシュペーパーなど、数え上げればきりがないほど、この国ではまともな品質のものを入手するのは難しい。

しかも、「騙される方が悪い」という文化の国だから、日本人のように「高品質で信頼性の高い製品を作る」という作り手側の職人気質な思想やプライドもないんだよね、残念ながら。

だったら、もう仕方がないじゃないの、海外製品に頼るしか。

中国人は、今や世界第2位の経済力を手に入れている。昔のように、買いたくても買えなかった時代ではないのだ。

中国人の“爆買い”消費によって、海外の現地の人々の消費活動に支障が出るなら考えものだけど、ある程度は許容して、中国人の財力で世界経済を回してもらいましょうよ。

まあ、中国人旅行客のマナーの悪さは、確かに全く許容できないのは、理解できるけどね。

でも、彼らのマナーなんて残念ながら一朝一夕には良くならないよ。人の振り見て「自分は関係ない」って思っちゃう個人主義の文化だから、自分のマナーの悪さをいつまでも自覚できない。

あ、ところで、日本で外国人にだけ消費税免税だって聞いたけど本当なんだろうか。

これ、永住者や長期滞在者と旅行者をどうやって区別しているのだろう。ビザの種類かな。

と思ってちょっと調べたら、

日本人であっても、2年以上外国に滞在する目的で出国し、一時的に日本に入国し、滞在期間が6カ月未満で出国する者等

も免税対象になるとあった。海外永住日本人には嬉しいサービスだ。(私は含まれないが。)

※2015年3月17日追記

上記免税措置、私でも対象になる可能性がある。日本に帰国した友人が、中国人に頼まれた物品をデパートで購入した際、何気なく店員さんと話したところ、「海外への滞在目的は不問なので、海外に滞在して2年経過していれば、留学でも大丈夫ですよ」と言われたそうだ。ただ、私本人が実際に耳にした情報ではないので、要確認である。

それにしても、相変わらず外国人にだけ優しい国に見えるね、日本って。

欧州を旅行したとき、確かに免税措置はあったけど、高額商品にしか適用されなかったよ。

日本のように、消耗品(食品類、飲料類、薬品類、化粧品類その他の消耗品)を含めたすべての品目に免税措置がある国って、他にあるのかね?

まあ、日本で消費活動をしてもらえるだけでもありがたい、という考えなんだろうけど、逆差別じゃないのかね、これって。

ここで暮らしていると、「外国人」=損なので、日本とは全く環境が違うな、と常々思っている。

これに関して言いたいことは山ほどあるが、それはまた別の機会に。