それでいいのだ
こちらでは水道水は飲用に適さない。
よって、飲用水は20クォート(約19L)を10~20元(約190円~380円)くらいでボトル入りのものを自分で買うのが主流だ。
私は大学内の寮に住んでいるので、学校の管理下にある配水業者から一週間~10日に一度そのボトル水を購入しているのだが、その注文システムが面倒臭い。
というのも、中国版LINEと言われる
WeChat - The new way to connect
というアプリケーションソフトを使って注文をしなければならないからだ。本当に人に優しくないシステムで、ガラケーを使っている人にとっては不便そのものだ。
私は携帯をこちらに来てから初めてスマホにしたので、辛うじてこのシステムを利用できるが、はっきり言って、相手側が使えていないのでトラブル続きである。
一応、この「水デリバリーシステム」は、注文後24時間以内に手元に届くのを謳い文句にしている。
しかし実際は、受注側の処理能力が低いので、受注したのさえ忘れていたり、どの部屋に運んでどの部屋がまだなのか、それすら把握できていなかったりと散々である。
私もこのシステムを仕方なく利用しているのだが、前回はシステム自体がダウンして復旧に半日以上かかり、手元に届くまでに1日半以上かかった。
今回は、恐らく受注側の能力が低すぎるのだろう、受注自体を忘れられたようだ。
土曜日に注文して、未だ届いていない。
日曜日、おかしいと思って問い合わせ番号にかけてみたのだが、誰も出なかった。
先ほど再びかけてみたところ、やっと通じたはいいが、やはり単に受注したのすら忘れていただけの様子。(配送自体は曜日に関係なく請け負っているとのこと。)
いつも思うのだが、便利なシステムを開発したとして、利用者が使えても、サービスの提供側が使えなければそのシステムはただの不便になり下がる。
サービス提供側の能力をあげてから、このようなシステムは採用すべきなのだ。
日本だったら恐らくないよな、あっても少ないよな、こんな事態。
しかし考えてみれば、中国人に日本人のように利口になってもらったらそれはそれで気持ち悪いし、なんたって困る。賢いアジア人は、日本人だけでいい。だから、今のままでいいのだ。
ちなみに、問い合わせた際「こんな不便なシステム使いたくない!」と文句を言ったら、「あー、だったら他の配水業者使ってもいいよ」と言われた。
次いで
「他業者の番号は自分で百度一下!(中国語版:google it)」
と普通に言われ、さすが中国人、問題の所在がどこかさえわかってねぇな、と思った。でも、やはりこれでいいのだ。
やっぱりね、中国人には賢くなってもらっても、サービス旺盛になってもらっても困るよ。
だってつまんなくなるじゃん。