寒い=寂しい
足下に置いていたヒーターが壊れて早1週間。
もうこれ以上、ここで電化製品を買うのは嫌だ。どうせ1シーズンも持たずに壊れてしまう。
と言うわけで、散々探し回ってやっとルームブーツを買った。
1足約40元ナリ。今、1人民元が約20円だから、決して安い買い物ではない。
(ちなみに、元値は約60元。プロモーション中でこれでもお安く購入できた。誤解している人が多いと思うのでここで明言するが、中国の物価は、決して安くない。地域格差も大きいが、日本と同等かそれ以上の場合も少なくない。)
しかし、部屋の中で凍えるよりはマシだ。
そして先週土曜日、ようやくスーパーに色々な買い出しに行ってきた。
ひとりで海外で生活していると痛切に感じるのだが、「寒い」と「寂しい」。
誰も知り合いのいないこの街で、毎日孤独を感じて暮らしていた留学初期、本当に日々辛かった。
しかも、寒いとそれだけでエネルギーを消耗するのか、やたらとお腹が空く。
寒い・寂しい・空腹、という三重苦で毎日辛くて、でも私には日本に家族がいるわけでもないから頼る人もいないし、泣くに泣けなかった。
それを経験してから、寒くなると私はとにかく、食料を買い込む。
お腹さえ満たされていれば、寂しさも和らぐ。
寂しささえ克服できれば、まだ前向きに物事を考えることができる。
そこで、同じ寮に住むマレーシア人華僑の友人に教えてもらった、海鮮物の乾物(アサリとか、牡蠣とか)や、いりこの煮干しを初めて購入。その他、牛肉、鶏肉にベーコンにサーモン…。
とにかく買い込み、肉類は下処理して共用冷蔵庫の冷凍庫に放り込んで、ようやく一安心。
あんな寂しい思いは、二度としたくない。
寒いと寂しい。
でも、お腹を満たせば、気力も湧いてくる。
寒いけど、きっと寂しくないはず。
よし、美味しいもの食べて、元気出そう。