みみずくDiary in China (だった)

中国留学からニッポンに帰国したみみずくによる普段着の徒然日記

“純粋”の定義って?

先日、知り合いの研究者の方がこちらにいらしたので、部屋飲みをした。

その際に何度も、

「みみずくさんって、本当に純粋な日本人なんですか?」

と聞かれたんだけど、どういう意味よ。第一、純粋な日本人の定義って何?

確かに、私はどこへ行っても現地人に見られる。欧州に行っても現地人に見られる。

そして、海外でも「外国人」扱いはされず、現地人扱いではある。

これについては、以前のエントリー

 

ローカル顔 - みみずくDiary in China

でも触れた。

ごくたまに、「白人の血は入っていないの?」と聞かれるが、どこからどう見ても平たい顔をしているし、アジア人顔だ。

でも、私の知る限り、先祖に外国人はいないから、混血はしていないはずだ。

海外生まれの家族もいるけど、私を含め家族全員パスポートは日本のものだけだし、外国のものは一切所有していない。だから日本人である。

 

で、本題。

“純粋な日本人”の定義って、一体何?

血統だけで定義するのだろうか。

でもその場合、多くの日本人は日本人じゃなくなってしまわないか。

弥生時代に、大陸から多くの渡来人がやって来て定住したと大昔習った。

また、その後の時代も断続的に渡来人が日本にやって来たと記憶しているから、遡れば日本人にも多くの渡来人系の人々がいるはずだ。

血統だけで定義するのなら、純粋な日本人って何なのだろうかと思ってしまう。

 

では、思想主義に表れる日本人とは何だろうか。

日本に忠誠を誓い、国益を追求し、国のために働く人々を純粋な日本人とするのならば、それもまた、当てはまらない人が多いのではないか。

また逆に、血統的には外国であっても、思想主義が日本的であれば、日本人である、といえる。しかし、これはこれでいい気がする。

良い例が、もうすでに日本に帰化されているが、元々誰よりも日本人らしい信条をお持ちの、金美齢女史である。

金女史は、言わずとも知れた、台湾の方である。

しかし、一貫して日本の国益に忠実なお考えをお持ちであると思っている。

 

長々と書いてしまったが、言いたいのはただひとつ。

 

「見た目で人のことをどうこう言うなよ」

 

これのみである。