アイス・バケット・チャレンジ
アメリカのセレブリティたちが次々に挑戦したことで、あっという間に世界中に広まったこのアイス・バケット・チャレンジ。
元々は、知名度の低い難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)への理解と寄付を求めるアクションだったと記憶しているが、現在では幾分エンターテインメント化している気がする。
アクションの内容は、周知のように指名を受けた任意の人が、バケツに入った氷水をかぶるか、ALS支援団体に100ドルの寄付を行うか、またはその両方を行うか、の3択のうちのひとつを行う。
その後、更に任意の3名を指名し、アクションをつないでいく、という、アクション付きのチェーンメールのようなものである。
しかし、アクションのインパクトの強さと恰好のPR性から、特に社会的影響力のあるセレブたちがこぞって挑戦し、今や世界の一大ムーブメントとなっている。
内容をきちんと理解した上で行っているのであれば、難病への啓蒙の意味もあって特に問題ないと思うのだが、こちらではやはり、アクション先行で流行している。
こちらのSNS上に、「挑戦しようかな」とド庶民たちが次々に投稿しているが、恐らく、ALSのことは知らない。
“アメリカで流行っている、氷水をかぶる遊び”としか認識されていない。
試しにALSのことを聞いてみたら、案の定、「何それ?」と返ってきた。
さすが、安定の中華クオリティである。