やっぱり大都会かも
「中国の田舎≠日本の田舎」というのは、中国在住日本人の中では、半ば常識的事項である。
まず、田舎の概念からして全く違う。
日本では、
・駅から遠い
・地下鉄がない
・車必須
などが田舎と呼ばれる場所のような気がするが、
中国では
・電気が不自由(ぶっちゃけ、電気が通ってない)
・料理はかまどで
・上下水道なし
・トイレ共用(近隣住民たちと)、もしくはおまる使用
的な、日本ではありえない状況のことを「田舎」と言っている…気がする。
よって、ついウッカリ日本の感覚で「田舎育ちだよ~」と言うと、大変な目に遭う。
改革開放後、近代化を推し進めてきた中国人は田舎を心底毛嫌いし、下に見ているので、「田舎育ちの日本人」は嘲笑の対象となってしまう場合も少なくないのだ。
…いや、アンタたちの言う田舎と、まるっきり違うんですけどね?
日本の中では田舎と呼ばれる地域に育った私であるが、今まで電気や上下水道、衛生的なトイレのない環境に暮らしたことはない。
小さい頃から電化製品は何でもあったし、かまどなんて見たこともない。
そいういう意味では、大都会なんじゃないの、私の実家って…。
なんてことを考えてしまった。
あ、そうそう。春節休暇中に、例のお坊さんみたいな友人から、「実家に遊びに来ないか」と誘われたんだけど、中国人がわんさかいる中に外国人の私がひとりぽつーん、なんて想像しただけで寒気がしたのでお断りをした。
後日、その友人の実家は文字通り田舎にあって、料理は未だにかまどで、と聞いて、自分の選択が間違っていなかったことを強く実感し、心底ほっとした。
多分、シャワーとかもないんじゃないかなぁ…。良かったよ、行かなくて。